妄想彼女：思い出せない彼女③「ノゾミ」

【はじめに】

「ノゾミ」が夢に現れた。
長い黒髪、ほのかにするいい香り。

なんだ。このあいまいな記憶は？
「思い出せない彼女」の三人目として、かなり妄想を加えてここに記します。

【その名は「ノゾミ」】

俺は専門学校を出て就職５年目の社会人だ。
体調不良で１カ月ほどの入院していたが、先週やっと退院できたところだ。

付き合っている彼女から「いやな思いをすると、関係をもった女性の記憶をなくす。」らしい。
正確には同時に数人と付き合っていた「彼女達」らしいのだが？！。

そんな時、俺の知らない俺の彼女達「ルイ」、「アキ」に会った。
これからも俺の知らない彼女達が現れるはずだという。

・・・

そしてノゾミに会った。
「○○さーん！。どこかに行っちゃったと思ったよ～。」

どこかで聞いたセリフだ。
これで三人目だ。

「会社に電話しちゃいましたよー。先週までまで入院していたって・・・。」
「う。うん・・・。」

「あー。もしかして・・・。忘れちゃいました？。ノゾミこと？。」
「あー。失礼ですけど・・・。お話してくれます？。俺のこと・・・。」

ノゾミは体形こそ大人びているが、肌艶で年齢がわかる。
しかもほぼノーメイクだ。

どう～見ても。△△生だな。
ロリ系も趣味にしているんだな。俺。

やっぱりこの子にもあんな事しちゃっているのか？
触れるだけで何度も✕って何度も失神させることを・・・。

【なぜノゾミと付き合っていたのか？】

他の彼女達と同じく1カ月前に俺と音信不通になって探していたらしい。
それにしても振る舞いがお嬢様っぽいな。

社会人の俺とどうやって知り合ったのかな？。聞いてみる。
「○○さんと知り合ったのは紹介ですよ！。」

「ノゾミと同じくらいの年の友達なんていないけどな～。」
「友達とは限りませんよ～。」

「えっ。誰の紹介なの？」
「アプリに紹介してもらいましたっ！。」

「あー。もしや◇◇系アプリですか？。」
今どきだな～。って俺も使っていたということか？。

「あたり！。もー。覚えていないってヤキモキしますよね～。」
「ノゾミはかわいいし、アプリなんていらないと思うけど？」

「ストレス発散です。すぐに飽きますけどね。下心丸見えで。」
「へー。色々あるみたいだね～。でも俺とは会ってくれたんだ。」

「わかりますよー。この人素人だなーって。会ってもいいかなって初めて思いましたよ。」
「俺に？。イケメンでもないのに？。」

「あー。最初から話すって大変ですね～。もう行きましょーよ。もう我慢できなません！。」
「我慢できない？」

【あのこと】

ノゾミと少し話をした。この子は賢いし躾がされている。
やはりお嬢様だろうな。言葉も仕草も一般人とは違う何かがある。

昭和の教育と躾だなきっと。今どきのお嬢様には大変だろうな～。
アプリでストレスを発散させたくなるのもわかる気がする。

ノゾミは最初に会う前に俺のことを調べたらしい。
今どきの子の情報量ってすごいな。すぐに特定できるらしい。

あのことに興味をもったという。
手で触れるだけで何度も✕って何度も失神させられて中毒になることを。。。

そして俺の記憶が飛ぶことも。
快楽と気遣いを両立させる。こんな最高のゲームは他にないという。

気を抜いたら負け。ノゾミは他の彼女達に負けないと自身があるらしい。
それが今の「ノゾミの生きがい」なんて、行き当たりばったりの俺からすると大げさすぎると思ってしまう。

【妄想感度】

ノゾミはヤバイ！！。妄想感度がすごすぎる。
触れる寸前に✕っている。触れたら即失神だ！！。

お嬢様とは正反対のノゾミがさらけ出されている。
これがノゾミのストレスの発散方法という訳か。

アプリでの発散レベルではないな。これは。
ものすごく要求してくる。この若さだ。体力は無限だ。

油断すると俺がやられる。
俺も真剣にノゾミに向き合えということか。

俺も全力だ。俺のストレスも発散させてやる。
手先、足先まですべてを時間をかけて、じらしながらゆっくりと。

✕っては先に進み、失神しては✕って目覚ますの繰り替し。
特に耳と首が敏感だ。じっくり数ミリ単位で✕りながら進んでいく。

最後にたどり着くまで何時間かかっただろうか？
ようやく俺も発散しきることができた。

ノゾミは体力の全てを消耗しきったようだ。動くことができない。
寄り添うと夢に見たあの香りがほのかにする。

こんな体験は初めてだ。いや、正確には初めてではないか？。
俺もノゾミにはやられた。こんな本気ですることになるとは・・・。

【記憶をたどり直す】

これでノゾミも思い出したことになる。
逆にこっちが中毒になってしまった。

次はどんな新しい発見があるのかな？
期待と不安を交差させながら、また仕事に励むことにした。

つづく