山で撮った写真:眺める時間
先週末に行ったふたつの写真展に感化されて、もっと写真を撮りたい。という気持ちが高まっています。
そこで、毎日胸に持っているコンデジに加えて、フィルムカメラとフルサイズを持って仕事に行くことにしてみました。しかし、山の中で写真を撮るときはやはり、作業に支障のないコンデジの方がしっくりくることがわかりました。
毎度、カメラバックに入れたままの大きなカメラたちが山道を走るクルマに揺られるだけの状態が続いています。結局のところ、気分によって持っていくカメラは変わるのですが、いまその瞬間に手元にある道具をどれだけ使いこなすことができるか。で道具の性能を言い訳にしてはいけないのだと考えています。
前置きはこのくらいにして。
朝方、暖房を効かせた車内から、現場近くの林を撮りました。
もう冬だというのにこちらの方はいまだに紅葉しているところがあります。もみじなどは色が抜けてきて、冬が始まったな。というムードを感じています。
火を焚いて、燻されて、家に帰ると3回ほどシャンプーをしています。休憩中に起こす火の暖かさは車内に効かせる暖房のそれを遥かに上回ります。
チェーンソーのオイル缶を真っ二つに切ったものを焚き火台にして、休憩中に火を焚いています。根元の方が燃えている薪の、まだ燃えていない部分から煙があがっていました。支障となった灌木は手頃なサイズなので割る必要もなく、硬いので薪で燃やすのにちょうどいいのです。
息をするようにあからめたり、黒くなったりする熾火を眺めている時間が好きです。キャンプをしている時にも感じますが、焚き火をしていたら話がいつもより弾む。というのがあるけれど、あれはいったい何なんだろう。なんでもいいけど、火を囲んで人と話す時間はとても豊かに思います。
帰りがけ、日が沈み始めて薄暗くなった暗い森の中に薄緑色をした植物が照明にようにあたりを照らしていました。
通りを走っていると、独立した2本のイチョウの木をみました。その間にある電柱を避けるように生えている2本が、まるで1本のイチョウを成しているようでおもしろいな。と思いながら眺めています。
睡眠時間を確保したいので、きょうはこのへんで。