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親が育ててもらっている。:眺める時間
2歳半の子と半年の子の親をしています。
親は衣食住を担保し、ことばや身体の使い方を教える役目として子を育てていますが、周囲の大人たちのおかげでさらにスクスクと育っています。
先日、友人と行った定食屋が美味しかったので家族を連れてその定食屋へ行きました。3組ほど待ちがあったので並んでいると、近所で催しものをしている。と言って、大きな背丈で大きなヤカンを持ったご当地仮面ライダーとゆったりとしたシルエットの服を召したバケットハットをかぶったシンガーソングライターがやってきて、ブロマイドカードをくれたり、歌を何曲も披露してくれました。
わが家とは別の飲食店へ入っていきましたが、その時に同行者がいま他のお客さんがいないから被り物を取っていいよ。と大きな声で言っていて、冒頭のことを感じました。
子を育てていると、子から学ぶことは星の数よりも多く、特に何かに対する欲求や感情の発露について、幼い子に大人たちは敵わないな。と感じます。言葉や歌を覚えるときの反復や親指、人差し指、中指など自らの身体の使い方を習得する様子は、わたしの大きな大きな糧になっています。
大人は牛歩の歩みで成長(むしろ退化の面もはらんでいますが)していきますが、子はロケットスタートのように加速度を増していきながら成長しています。留まることを知らず、可能性は無限大です。
ついこないだまでは、サムズアップがインデックスアップ、、、というのかは分かりませんが、人差し指でグーーっのジェスチャーをしていた息子が出張から帰ってくると、得意げに親指を立てて、サムズアップを私に披露してくれました。その時に、できることが増えて嬉しい反面、できなかったあの愛おしさが見られなくなるのはなんだか寂しいね。という会話を妻としました。
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そういうわけで、私が写真を眺める時間のはじまりです。
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妻とお菓子をつくっているところを撮る。
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家の中で遊んでいてカメラを渡して子に撮ってもらいました。
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かくれんぼをしているところを撮る。意図していないボケも、残っていないよりはよく。前髪の斜め具合も親が切っていたんだ。というためによく。ついでにいうとあの時はマキノキが植えられていたんだねと思うかもしれません。
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子は親の背中をみて育つ。と言いますが、むしろ逆で、こういう姿を見て子に親が育ててもらっています。妻の実家で大工業を手伝っているところ。
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この1枚だけを見ると、ただ草むしりをしているだけかのように思えますが、
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あぁこの時はヤギと一緒に戯れていたんだな。ということで、そちらも撮っていました。説明的すぎですかね。
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祖父の墓参りに行くときも
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流しそうめんを頬張る様子も
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姪っ子に若干怒っている時の様子も
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釣り堀に来たというのに、ある程度釣ったら飽きて大好きな虫を探しているところも、
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父はそっちのけでヤマメを釣っているところも、
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缶の中に広がる世界を覗き込んでいるときも。
危険なことが起こり得ない、または少しくらい危ない目をさせても若干遠目の距離を保つことを意識しています。
身体の使い方やなにを危ないと感じるかは自分で会得するものだと考えています。
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娘が寝る角度も、まだ動き回らない娘の写真はやはり長男よりも少なくなります。首が座ってそろそろ腰がすわる頃なので、もうじき山に背負い始めようと思っています。
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いとこと旅行に出かけたときに空港を見渡しているところも
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周囲の目を気にしてしまうと、子を制してしまうようなところも写真を撮ることで目を瞑っています。座席に多くの人が座っていたりすると、やりませんけど。そこは状況をみつつ。この写真は気に入っていていつか展示する写真の候補に入れています。
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ひぃおばあちゃんと過ごしてる時なんかもう、必ず撮ります。子にもひぃおばあちゃんにもいつか会えなくなる日が来ますから。もちろん私にも。
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娘のお宮参りのときも、脚の角度が可愛らしいんです。親バカの発動です。
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細菌の大量発生以降、手水の風習が変容したことが少し残念に思っていた時期がありましたが、写真を見返すといい気持ちになりました。
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わたしも妻もノリノリで買ったパンパンの浮き輪ボートですが、今年は子が嫌がって私のものになりました。いやぁー、快適でした。
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水遊びのときはライフジャケットをつけさせます。させる危険とさせない危険はしっかり分別します。命に関わるなんてひとたまりもありませんから。わが家の2歳半は本当に何でも自分でやりたがります。飽きたら親にやらせようとするところも賢いです。
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もしかしたらわたしは沢の水が好きで山仕事をしているのかもしれません。来シーズンは渓流釣りを再開したいな。
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距離をとって見守っていられるのも実は妻が近くにいるということも多いです。
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自分ができないな。と思ったところは人がやっているところをしっかりみて学んでいます。むしくは、うちももがかゆいだけかもしれません。
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娘のヘッドギア、もとい、帽子をつけてラグビー選手にでもなりきっているのでしょうか。
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寝ている娘の姿もしっかり忘れないように。アルバムに入れる写真が長男よりも少ない!と言われるといびきもかけませんから。
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なんとなく撮った写真ですが、よくみると息子が影をみて楽しんでいるような雰囲気を感じます。親バカなバイアスがかかっているからですかね。そうであってほしいという想いが写真に写っているとしたら、いい意味でも悪い意味でも気をつけたいですね。
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晴れの日でも長靴を履いています。これといったらこれと聞かないところはどちらに似たんでしょう。
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無条件に愛おしいです。
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持ち手以外の部分の黒くなった部分をみて、よく遊ばれている遊具だなとおもいました。まだまだ自分ではできない雲梯もそのうちできるようになるし、28歳になる私自身もまともに雲梯が出来ないことに驚きました。
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この子らの近くで過ごせて幸せです。
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山のため、子のため、写真のために使わせていただきます。いつかお会いできれば嬉しいです。