春(仮題
うすくひらいた 窓から
はる が漂ってきた
とつぜん。
まろい風が すぅ すぅ
喉仏をおす、真綿のような、春の指
ドアを開けたら、満ちてた。春が。
すでに。
薄陽のレンズ越しに 見えているのは
とある日の思い出や
地縛霊のような妄想ばかりで
たちのぼり 霞み、また移り変わるシーン
浮き足は またも地面を捉え損ねて
愉快なステップ
ズタッタ ラ ラタッダ
ズ
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うすくひらいた 窓から
はる が漂ってきた
とつぜん。
まろい風が すぅ すぅ
喉仏をおす、真綿のような、春の指
ドアを開けたら、満ちてた。春が。
すでに。
薄陽のレンズ越しに 見えているのは
とある日の思い出や
地縛霊のような妄想ばかりで
たちのぼり 霞み、また移り変わるシーン
浮き足は またも地面を捉え損ねて
愉快なステップ
ズタッタ ラ ラタッダ
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