第501回名古屋フィル定期演奏会
今日は名古屋フィルの定期演奏会へ行きました。
第501回となりました。
今日は今シーズンの名古屋フィル定期演奏会の中でも特に注目の演奏会です。
今年はヴォーン・ウィリアムズの生誕150年であり、ヴォーン・ウィリアムズ交響曲第5番があります。
ヴォーン・ウィリアムズの交響曲をホールで聴くのは実は初めてで楽しみです。
今日は指揮者がアンガス・ウェブスターさんで外国人指揮者は久しぶりですね。そして初来日です。
イギリス人指揮者で今日はエルガーとヴォーン・ウィリアムズというイギリスの作曲家の大御所2人の曲があります。
⬛️エルガー/序奏とアレグロ
この曲はクラシック音楽初心者の頃にウェルザー・メスト指揮ロンドンフィルで聴いたことがあります。30年ぐらい前です。
弦楽四重奏と弦楽オーケストラのための曲で、弦楽四重奏は名古屋フィルの各パートの主席演奏者という自前です。
ホールで聴くと弦楽四重奏と弦楽オーケストラは視覚的に見えるので、CDで聴くのと全然違いますね。音の聴こえ方も違ってきます。
すばらしかったです。
⬛️モーツァルト/オーボエ協奏曲
オーボエ奏者の吉井瑞穂さん、名古屋フィルと初共演だったんですね。
オーボエの音色がすばらしいですね。
天真爛漫のモーツァルトの音楽にオーボエの音色、天国的な美しさですね。
オーボエ協奏曲を満喫しました。
第1楽章と第2楽章にあるカデンツァもすばらしいカデンツァ演奏ですばらしかったです。
さらにオーボエ奏者の吉井瑞穂さん、アンコールを2曲、オーボエソロで演奏されました。
オーボエの音色に魅力いっぱいでした。
⬛️ヴォーン・ウィリアムズ交響曲第5番
名古屋フィルでイギリス音楽の交響曲というとエルガーとウォルトンの交響曲は聴いたことがあります。ウォルトンは確か市民会館のときだったと思うのでかなり昔です。ヴォーン・ウィリアムズの交響曲は初ですね。
ヴォーン・ウィリアムズの交響曲はインパクトはありませんが、深い味わいがあり、聴いていくうちに魅力が発揮するなと思います。
交響曲第2番と第5番はかなり昔から聴いていたのですが、今回ホールで初めて聴いて改めてヴォーン・ウィリアムズの交響曲の魅力を感じました。
第3楽章が美しいですね。
冒頭からのイングリッシュ・ホルンの響きが美しいです。
この曲は第2次世界大戦中に作曲しているのですが、この美しさは平和を願う祈りなのかもしれません。感動する楽章です。
そして第4楽章のパッサカリアがまたすばらしかったです。
この曲のクライマックスですね。
もっとも美しい平穏な音楽。これは戦争に対しての抗議とも言われますが、いつまでも何度も聴いていたいフィナーレ楽章でした。
名古屋フィルの定期演奏会はいつもすばらしいですが、その中でも今日は特に内容が濃くてすばらしかったです。
観客は少なかったのはヴォーン・ウィリアムズがまだマイナーというところがあるかもしれませんが、これを機会にヴォーン・ウィリアムズの音楽のすばらしさが理解されればと思います。またヴォーン・ウィリアムズの交響曲をホールで聴いてみたいですね。