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セントラル愛知交響楽団第208回定期演奏会
今日はセントラル愛知交響楽団の定期演奏会に行きました。
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◼️チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
17年前にチャイコフスキー国際コンクール優勝した神尾真由子さんのチャイコフスキーの協奏曲があり、注目の演奏会です。
セントラル愛知交響楽団と神尾真由子さんの共演はしらかわホール最後の演奏会を思い出します。
このときはブラームスでした。
感動のしらかわホール最後の演奏会の記事も合わせてお読みください。
神尾真由子さんのヴァイオリン演奏は優雅で艶があってブラームス以上にチャイコフスキーはフィットしますね。
広上さん指揮のセントラル愛知交響楽団の演奏も神尾さんに合わせた感がある演奏で息がぴったりでした。
特に第2楽章がすばらしかったです。
管楽器とヴァイオリンソロの呼応がすばらしかったです。第2楽章のヴァイオリンソロの入り、弱音から入り、管楽器の音の方が目立つ形になり、徐々にヴァイオリンソロのトーンを上げたところは今までに聴いたことがないチャイコフスキーが聴けました。
他にも新鮮な音のやりとりもいくつかあり、広上マジックが見られたかなと思いました。
盛り上がる第1楽章、第3楽章の両端楽章もすばらしく、聴きごたえあるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲だったと思います。
終わった後のブラボーと拍手はいつも以上だったと思います。ブラボーでした。
神尾真由子さんのソリストアンコールがありました。
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パガニーニの24のカプリースの第5番でした。
去年の2月は24のカプリースの第24番でしたので、また24のカプリースが来るとは思いませんでした。
スピード感のある演奏で、最高速度でも安定感ある演奏ですばらしかったです。
◼️ベルリオーズ/幻想交響曲
後半はベルリオーズの幻想交響曲です。
第3楽章のオーボエとイングリッシュホルンが美しいです。
オーボエ奏者が山本直人さんで、ツィッターで客席のどこかから吹くということを言っていたので、どこで吹くか注目しましたが、第2楽章の終わりに山本直人さんを見つけちゃいました。
というかすぐ近くの席でした。
オーボエのソロの部分、美しいですね。
このオーボエとイングリッシュホルンの掛け合いがこの曲の肝ですね。
そしてオーボエの応答が無くなることにより、不幸でグロテスクな結末になっていき、それが第4楽章と第5楽章になります。
この展開が幻想交響曲の醍醐味ではあり、後味は悪いですが、この展開を楽しみながら聴きます。
幻想交響曲、すばらしかったです。
アンコールはオーケストラ・アンサンブル金沢の指揮者でもある広上さんが能登半島地震の追悼としてグリーグの2つの悲しい旋律の過ぎし春を演奏されました。
平和な日常のありがたみを感じながらみんなが助け合えるような社会になりたいです。
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愛知県には4つのプロオーケストラがあります。
今年も現地に出向いて聴いて行きたいと思います。
またお世話になります。