ピアニストと過ごす室内楽の夕べ
今日は千種駅近くのHITOMIホールへ行きました。
セントラル愛知交響楽団の室内楽コンサートです。セントラル愛知交響楽団のホームページを見ていたらショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番という好き過ぎる曲がプログラムにあったので、これは行きたいと思いました。
ピアニストの川添由梨香さんとセントラル愛知交響楽団の楽団員、元楽団員で構成される室内楽コンサートです。
HITOMIホールは演奏者との距離が近くてバスケットボールBリーグの1階のコートサイドという感じです。
今日の曲目の2曲は対象的でショスタコーヴィチは緊張感があり、シューベルトは開放的な曲です。辛口と甘口と言った方がわかりやすいかな。
■ショスタコーヴィチ/ピアノ三重奏曲第2番
第1楽章の入りはチェロがすすり泣き、それにヴァイオリンが呼応し、ピアノが入りますが、音楽ホールで聴くとそれが視覚的に入ってきますね。
ピアノが入って3つの楽器が合わさると前向きに進んでいくのがかっこいいですね。
ショスタコーヴィチ節が全開ですね。
第4楽章がユダヤの旋律というショスタコーヴィチが得意な旋律で、いろいろな曲に散りばめられています。
この旋律が手を変え品を変えしますが、熱い魂があるんですね。
そして第2楽章冒頭に出てきた祈りの音楽になり、静かに終わります。
すばらしい演奏でした。
ピアノの川添さんは初めて聴きましたが、良かったです。
チェロ奏者の波多さん、途中で楽譜を落とすハプニングがありましたが、最後まで弾き切りました。暗譜でも弾けるぐらい練習しているんだなと思いました。
■シューベルト/ピアノ五重奏曲「ます」
ピアノ五重奏曲はピアノ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロが多いですが、
この曲はヴァイオリン1でコントラバスが入ります。低弦のコントラバスが大活躍します。
コントラバスが編成に入る有名な曲というとシューベルトのピアノ五重奏曲とドヴォルザークの弦楽五重奏曲第2番ぐらいですね。
個人的に好きなのは第2楽章です。
あの心にしみるメロディーにイチコロです。
何度聴いてもやられます。
第4楽章は有名な鱒変奏曲です。
変奏曲が次々と楽しいです。
それぞれの変奏曲でそれぞれの楽器がいろいろと役割が変わっていくのを視覚的に見るのもコンサートの楽しみですよね。
シューベルトもすばらしい演奏でした。
ショスタコーヴィチ、シューベルト、どちらも満喫しました。
■アンコール
川添由梨香さんのピアノソロでショパンの幻想即興曲でした。
西武ライオンズのデストラーデの応援歌がシューベルトの鱒の第4楽章、西武ライオンズの笘篠の応援歌がショパンの幻想即興曲という1990年ぐらいの西武ライオンズの応援を思い出すという野球バカでした。
セントラル愛知交響楽団主催の室内楽演奏会は寺田弦楽四重奏団も聴きに行っていますが、また機会あれば行きたいと思います。
セントラル愛知交響楽団の1月と2月の定期演奏会も予定に入れています。1月のクラリネットソナタが聴きたい。
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