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ヘンシェル弦楽四重奏団の演奏会

昨日はサッカー、ホッケー、いろいろ行きたいところがありましたが、いろいろと迷った末、ヘンシェル弦楽四重奏団の演奏会へ行きました。

モニカ・ヘンシェルさんの来日へのビデオメッセージを見て決めました。

ヘンシェル弦楽四重奏団はメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲、弦楽八重奏曲のCDを出していて一部聴いたことがあります。
メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲はどれもいい曲ですが、昔はなかなか演奏されることやCDになることは少なかったです。
今はメンデルスゾーンの室内楽は人気で、ヘンシェル弦楽四重奏団らがCDを出して広めてくれたおかげでもあります。

今日の公演でもメンデルスゾーン弦楽四重奏曲第3番があります。

今日はサイン会があるということで、CDを購入しました。
シューベルトのピアノ五重奏曲
メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲
です。
あとでじっくりと聴きたいと思います。

曲目はメンデルスゾーン、シューベルト、ベートーヴェンとドイツ系の王道です。

◼️メンデルスゾーン弦楽四重奏曲第3番

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲でよく演奏されるのは第1番、第2番、第6番です。

第3番から第5番は作品44で3曲セットです。
それぞれが違うコンセプトで魅力が異なる3曲です。
作品44の弦楽四重奏曲も今後は人気が出るとは思います。

第3番は作品44の3曲の中で1番親しみやすい曲で、この曲が嫌いな人はいるのだろうかとは思います。

第1楽章が若いとき作曲した弦楽八重奏曲の第1楽章と構成が似た感じはあります。
今日の演奏では展開部のところで弱音をうまく使ってソナタ形式の再現部の主題に戻ったときに盛り上がるような工夫が感じられました。

この曲、第2、第3楽章がメルヘンティック、ファンタジーですばらしい世界に連れてってもらいます。

そして第4楽章は楽しかったです。

ヘンシェル弦楽四重奏団の演奏は緻密かつ大胆。
メリハリが効いてメンデルスゾーン、楽しめました。

◼️シューベルト弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」

1曲めのメンデルスゾーンとは違い、暗い曲になります。
メロディーが魅力的な曲です。
特に第2楽章はシューベルト節です。

個人的には有名な第14番死と乙女よりも好きで、その理由は第4楽章にあります。
今までの寂しさは吹っ切るような新しい春を感じます。いろいろな葛藤はあるけど、最後は明るい未来に憧れます。

ついでですが、第14番と第15番の話を少し。
第14番のフィナーレは死のタランテラと言われますが、もやもやとしたところがあるんですね。第15番のフィナーレのタランテラは方向はしっかりしており、向かう先があります。第15番は第14番の続きなんじゃないかと思います。

ヘンシェル弦楽四重奏団の演奏はシューベルトのデリケートの感情を出しつつ、緻密な演奏というイメージの演奏でした。
新しい感覚のシューベルトでした。

◼️ベートーヴェン弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」

そしてハーフタイム後はラズモフスキー第3です。
大好きな曲のひとつです。

メンデルスゾーンの作品44の3曲がそれぞれコンセプトが違うという話をしましたが、ベートーヴェンのラズモフスキーも3曲ともコンセプトが違います。

第2楽章の緩徐楽章は魅力です。
鼻歌で歌っちゃいますね。
心に刻まれます。

そして第3楽章の最後にヴィオラがアタッカーになって第4楽章に進み、第2ヴァイオリン、チェロ、第1ヴァイオリンと引き継いであの高速フレーズに入っていくところは鳥肌が立ちます。

第4楽章、すばらし過ぎました。

◼️サイン会

3曲ともすばらしい演奏会でした。

演奏会後にはサイン会がありました。
サイン会もクラシック音楽の演奏会の楽しみのひとつです。

4人にひとりずつ声を交わすことができました。
サイン会あると演奏会の思い出も大きくなります。
32年前に岐阜メルサホールでカルミナ弦楽四重奏団からサインもらったとき、スタジオルンデでバルトーク弦楽四重奏団にサインもらったとき、32年前でも覚えています。

CDの表紙に4人のサインをもらいました。
大切にします。
素敵な演奏会、ありがとうございました。

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