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愛知医師会交響楽団第41回定期演奏会

今日も愛知県芸術劇場コンサートホールへ行きました。

愛知県医師会交響楽団の定期演奏会です。
1991年に愛知厚生年金会館で聴いたことがあり、黒岩さん指揮でドヴォルザーク交響曲第8番を聴いており、その頃はドヴォルザーク交響曲第8番大好き人間ということで、たまたま聴きに行きました。その後にも1回聴きに行ったことがあり、今回が3回めです。

沢田蒼梧さんは名古屋大学医学部卒業でピアニストと医者の二刀流です。

石上真由子さんがヴァイオリニストと医者の二刀流ですが、音楽活動の方を優先しています。研修医になると忙しくて音楽活動ができなくなるということで迷った挙げ句、音楽活動の方を優先したという話をトークで聞いたことがあります。

野球でも大谷翔平選手が投手と打者の二刀流で活躍していますが、球界の大御所は大反対で投手1本でやるべきという意見をしています。
実現したのは当時の日本ハムの栗山監督、日本ハム球団がバックアップして実現できて、今や大リーグのスーパースターです。

沢田蒼梧さんの場合も周りのバックアップが必要なんだろうと思っています。ピアニストとしても優秀で人気もありますので、二刀流を末長く続けられたらと思います。

今日の愛知医師会交響楽団のオーケストラのメンバーも二刀流で頑張っている人たちです。

◼️ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

実は沢田さんのピアノを音楽ホールで聴くのは初めてでした。
軽やかなタッチでピアノの音色がいいですよね。
一流のピアニストです。

一昨日にベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を聴いていますが、シリアスな第3番と壮大で華麗な第5番はまったくコンセプトが違い、同じベートーヴェンでもまったく異なるベクトルを持っているなと思います。

第1楽章は壮大ですばらしいですね。
この曲、ピアニストの聴かせどころのカデンツァは無いんですが、ピアノソロとオーケストラの掛け合いが楽しいですよね。

そして第2楽章はやさしくて美しいです。
うっとりするような美しさですね。
そして第3楽章の主題を潜ましておいてから、
ピアノソロが主導でアタッカーとなって第3楽章に入ります。
ここもピアノソロの見せどころですね。

第3楽章が楽しくてかっこいいです。

沢田さんのピアノもオーケストラもすばらしく、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番を満喫しました。

沢田さんがピアノソロアンコールやりました。
ショパンの英雄ポロネーズです。素敵でした。

◼️チャイコフスキー交響曲第5番

ハーフタイム後はチャイ5です。
演奏回数ではベスト10に入る人気曲で、チャイコフスキーの交響曲でも1番のヒット作ですね。

第1楽章の冒頭の「運命の主題」がこの曲の主題でもあります。
それが第2、第3、第4楽章と形を変えていきます。

今日の中田さんの指揮は第1楽章の第1主題の行進曲を重々しく表現するため、かなりゆっくりめのテンポで進みました。
すべてが第4楽章への布石です。

個人的に好きなのは第2楽章の緩徐楽章です。
冒頭のホルンのメロディーがいいですね。
それが弦楽器にリレーしていきます。
これが鳥肌が立ちます。
その後も管楽器から弦楽器にリレーするのがいくつかあります。
チャイコフスキーの交響曲の中でもすばらしい楽章のひとつですね。

第3楽章のワルツを経由してクライマックスの第4楽章へ行きます。

第4楽章であれだけ重々しかった運命の主題がかっこよくなります。
壮大に盛り上がっていきます。
コーダの前の盛り上がるところが個人的には大好きです。
そしてコーダではこれでもかと運命の主題を高らかに鳴らし、勝利に向かっていきます。

チャイコフスキーの交響曲第5番、満喫しました。

◼️アンコール

モーツァルトのアヴェ・ヴェルムコルプスです。
美しい旋律の曲で心が洗われる曲です。

チャイコフスキーにモーツァルティアーナという曲があって途中にアヴェ・ヴェルムコルプスの旋律が出てきたのを思い出しました。
チャイコフスキーがお気に入りの曲でもあります。















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