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愛知室内オーケストラ第78回定期演奏会

今日は愛知室内オーケストラの定期演奏会へ行きました。
台風と仕事の残業が心配されましたが、無事に行けました。今日の名古屋は天気が良くて穏やかでした。

今日のプログラムは注目です。
権代敦彦さんの新曲。もちろん世界初演です。
ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲をヴァイオリンではなくてマリンバでやります。そんなのできるのかと思いました。ヴァイオリンは弾く、メロディーを歌う、マリンバは叩く、メロディーというのには程遠い。ハチャトゥリアンの協奏曲は結構アクロバティックで、マリンバで表現できるのかというところです。
そしてシューマンチクルス最終回。第3番ラインです。

今日はビュッフェが開いてましたので、ショコラケーキを食べました。
スタジアムグルメ、アリーナグルメとよく言っていますが、音楽ホールだとホールグルメになるのかな?
ちなみに6月の名古屋フィルの定期演奏会でもビュッフェでショコラケーキを食べました。

◼️権代敦彦/ラクリメ、あるいは5つの涙

チェンバロ協奏曲になっています。
チェンバロがマハン・エスファハニさんです。
チェンバロが年期の入っており、相当に古くから使われたチェンバロ楽器に見えました。
チェンバロといえば、ピアノの前の鍵盤楽器で18世紀以前です。そのチェンバロが権代さんの21世紀の音楽にミックスします。

権代さんの音の世界は現代の世界から遠く離れた世界に連れて行かれます。最初の超音波みたいな音でぶっ飛びました。

チェンバロ楽器が鍵盤楽器ですが、打楽器のようでした。この曲、打楽器が豊富で、打楽器奏者が1人でいろいろな楽器を叩いて忙しそうでした。

この曲、心の内面の音楽とのことですが、音の広がりの世界に圧倒されて内面まで考える余裕はありませんでした。
権代ワールド、2月の定期演奏会に続いてすごいですね。

演奏終了後、権代さんが2階から駆け降りて舞台に上がりました。2階で聴いていたんですね。
舞台で挨拶しました。

◼️ハチャトゥリアン/ヴァイオリン協奏曲(マリンバによる)

先にも書きましたが、ヴァイオリン協奏曲をヴァイオリンではなくてマリンバで演奏します。
マリンバ奏者は安江佐和子さんです。
安江佐和子さんは愛知室内オーケストラで打楽器奏者をやっていますが、打楽器はオーケストラの脇役の存在ですが、リズムを作ったり装飾したりアクセントになったりと重要な役割です。

今日のプログラムは権代さんの新曲もそうですが、打楽器が主役です。

ハチャトゥリアンのマリンバ協奏曲が始まって最初のマリンバのソロのところを聴いたときに鳥肌が立ちました。これはすごいです。
ヴァイオリン協奏曲というのを忘れてマリンバの叩く音に魅了されました。

第1楽章は大曲で途中にカデンツァがありますが、カデンツァすごかったです。カデンツァはマリンバで主題のメロディーを叩いてそれに呼応してオーケストラが入り、第1楽章のクライマックスに突入します。

第3楽章も民俗的な速いリズムがあり、アクロバティックな演奏になります。

すばらしいマリンバの演奏でした。
表現力がすばらしいです。

今までクラシック音楽の演奏会をかなり聴きましたが、記憶に残る演奏会になりました。

◼️シューマン/交響曲第3番「ライン」

シューマンチクルスの最終章です。
この回に第1番と第4番やっています。
その前に第2番やっていて第2番は確かCDも発売されていたかな。

今回の第3番でコンプリートになります。
ラインという副題がついています。
シューマンの交響曲の中では生き生きとして壮大であり、明るさを持った曲です。
友人であるメンデルスゾーンが亡くなった後に作曲されていますが、メンデルスゾーンに近い音楽だと思っています。

やさしさと愛情を持った第3楽章が好きですかね。
そして第4楽章の荘厳な祈りの音楽は感動します。

素敵なシューマン交響曲第3番を聴けました。

今日はプログラムがすばらしかったです。
こんなすばらしい演奏会なのに空席が多かったのは残念ですが、台風だからしょうがないですね。

台風の週末ですが、素敵な演奏会に気分がハイな状況です。








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