【詩】箱庭療法

水色と白の世界におもちゃを並べてる
私が神様
何が正解かわからないとりあえず置いていく

動物たちが群れをなし移動していくなかで
羊の親子
仔羊だけが振り返り川の向こうにいる

「題名は?」
眼鏡の白衣が聞くもので
「無題です」
私は真顔で答えるけど本当はただ面倒臭くて
白衣はうなづきバインダーに何かをメモ

一切合切全てが愛おしく手を放すつもりはない
コリスフエラムネのおもちゃだって失いたくない
箱庭の中からすべて救い出す洪水が起きても

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