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【詩】通夜帰り

いたらなさに疲労困憊
通夜帰り塩を撒きながら思う
いい加減大人なのに慣れない世間
喪服のサイズもぎっりぎりで
黒革の靴では参加不可らしい

悼む姿を表現する袱紗に包んだ香典
隣の人の真似をした御焼香
哀しんでいるふりですむなら
その方がよっぽど楽なのに
こころもからだもばらばら

いつかアフタヌーンティーに
チャレンジしようねって
きゅうり嫌いのわたしに代わって
キューカンバーサンドイッチ食べてくれるって
約束は果たされないんだね

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