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どぅしてお腹が減るのかな? を理論的に書いてみた。

こんにちは、いつもご覧くださりありがとうございます。
今回は、私たち全員に関わるテーマ、“食欲”についてお話しします。
お腹がすくタイミングや、なぜ特定の食べ物がやめられないのか、不思議に思ったことはありませんか?

今日は、お腹が減る仕組みを、脳とホルモン(レプチンやグレリン)を元にお話ししていきたいと思います。

脳のはたらき

まずは、脳についてのお話です。
私たちの脳には、食欲を調整する反応は、視床下部で起こります。
特に糖分や脂肪が多い食べ物を食べると、報酬系がドーパミンという神経伝達物質を放出します。これが“気持ちいい”と感じさせ、食べることを続けたくなるのです。

この仕組みは、私たちの生存を助けるために設計されています。何千年も前、食料が乏しい時代には非常に有用でしたが、現代のように食べ物が豊富にある時代には、過食につながることがあります。

ホルモンによる調整

次は、食欲に関わるホルモンについてです。
レプチンとグレリンは“食欲ホルモン”とも呼ばれ、互いに反対の役割を果たします。

グレリン

グレリンは胃で生成され、脳に食べる時間だと信号を送ります。これはお腹が鳴ったり、空腹感を感じさせるホルモンです。グレリンのレベルは食事の前に上昇し、食後に低下します。

レプチン

レプチンは脂肪細胞によって生成され、脳に「もう十分食べたよ」という信号を送ります。これが“満腹感”をもたらすホルモンです。

レプチンのレベルが高いと、脳は食欲を抑え、エネルギー消費を増やします。しかし、体重が増えると、体がレプチンの反応が起こりにくくなり、“満腹”という信号が伝わりにくくなることがあり、これが、過食につながることがあります。

空腹感と満腹感がどのように調節されているか?

空腹感と満腹感はどのように発生するのでしょうか?
胃が空になると、グレリンが放出され、脳に食べる必要があると伝えます。
食べ始めると、胃が膨張し、グレリンのレベルが下がり、レプチンのレベルが上がって、満腹感が得られます。

しかし、これは胃の中だけの話ではありません。食べ物の匂いや見た目、さらには食べ物のことを考えるだけでも脳の報酬系が刺激され、実際に空腹ではなくても空腹感を感じることがあります。

満腹感、もう少し複雑です。単に食事後すぐに満腹感を感じるだけでなく、体が栄養を消化・吸収する過程でも脳に食欲を抑える信号が送られます。
これは普通のことですね。

そして、ゆっくり食べることが重要である理由です。体が満腹だと認識するための時間を与えるのです。

食欲管理の方法

食欲のメカニズムを理解した上で、次に食欲をうまく管理するための4つのポイントをお伝えします。

1.バランスの取れた食事

タンパク質、食物繊維、健康的な脂肪を含む食事を取ることで、空腹ホルモンをコントロールしましょう。

2.食べ物に集中

食べ物に集中し、ゆっくり食べることで、体が満腹だと感じる時間を作りましょう。

3.十分な睡眠を取る

睡眠不足はグレリンを増加させ、レプチンを減少させるため、空腹感が増し、満腹感を感じにくくなります。

4.ストレス管理をする

ストレスは脳の報酬系を活性化し、感情的な食欲を引き起こすことがあります。

まとめ

今日は、脳と胃、脂肪細胞のお話をしました。
肥満に対するお話も含まれてましたね。

食事は生きていくためには必要なもの。
脳や体の仕組みを知って、計画的に食欲をコントロールしましょう。

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