聴いてみたよ! Audible
本を耳でも楽しむようになりました。
その感想をまとめました。
という記事を先日書きました。そこから何冊か試してみた今の私の感想です。
『汝、星のごとく』凪良ゆう
男女のナレーターが読んでくれる。それぞれの立場から同じ時間を描いているので、聴いている私はもどかしくなるというか、「ああ、誤解なのに…。」「ああ、すれ違ってしまう…。」と思いながら聴いていた。
初めてのAudibleだったので速さを変える機能があることに気がつかず、途中まで1.0倍でゆっくり聴いていた。途中で速さを変えられることに気がつき、速さを変えて試しながら聴いた。1.5倍ぐらいがよさそう。
私が関西人だから?関西弁が気になる。
『川のほとりに立つ者は』寺地はるな
こちらも関西弁が出てくるが、『汝、星のごとく』よりは違和感がなかった。どうなるの?と話の展開に、ぐんぐん引き込まれた。
同時進行で『白ゆき紅ばら』寺地はるな を読んでいたので、気を抜くと話がこんがらがりそうだった。
普段は同じ作者の本や同じジャンルの本を同時に読むことはあまりないんだけれど、『白ゆき紅ばら』は図書館の予約本だったので半ば強行。
聴く方が本で読むよりも、情景や人物が頭の中に浮かびやすい気がする。
『言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える』樺沢紫苑
ビジネス書を聴いたらどんな感じだろう?と思って聴いてみた。
小説とは違って淡々と読み上げている感じがした。小説の方が声に温度がある感じがする。はじめは淡々としているというか冷たい感じを受けたが、すぐに慣れた。
「この部分おもしろい!」と思っても、音声だと流れていってしまうので、本みたいに戻って読み返すとか、どこだったけ?と探しながら読むことをしないなあと、思った。
目で読んでいるときは無意識に軽重をつけて読んでいるので、耳で聴く場合は浅く広く情報をとらえている感じがした。
逆に、視覚で捉えない分、字の大きさやレイアウト、色使い、挿絵などで、自分の好みではないと手に取らない、ということがない。気になった作家がいると続けて他の本も読んでみたくなる。
『光のとこにいてね』一穂ミチ
初めて読む作家さんだったので、初めは本の方がいいのかなあ、どうかなあ、と思いながら聴き始めた。結果、耳からでもよかったみたいで、存分に楽しめた。
初めて読む作家さんは自分が好きな感じかどうかがわからず、図書館で借りて読むことが多い。
ただ、人気があって予約待ちになってしまうと、興味が薄れてしまう。Audibleで聴いてみて、気になったら本を買って読むのもありだと思った。
『ひとまず上出来』ジェーン・スー
エッセイも聴いてみたいと思って選んだ一冊。
聴き始めたらあれ?これ、本で読んだことあるかも?という感じになった。
本だと何ページかめくってみて、既に読んだことがあるかどうか記憶をたどれるんだけど、Audibleだとそれができない…。
読んだことがあるような、ないような、と思いつつ真ん中あたりまで聴いて、やっぱり読んだことある、とわかった。
本って手触りとか、装丁とかいろんな感覚で記憶に残っているもんなんだなあと思った。
まとめ
私はどちらかというと小説やエッセイを聴くのが好きみたい。
続きを聴きたくてウズウズするという感覚は、久しぶりだった。
この感覚はAudibleだから、と言うよりも、その本の持つ魅力かも。
おかげで通勤時にAudibleを聴くことが習慣化してきた。
本は目で読むものと思って今まで生きてきたけど、そうじゃない本の楽しみ方もあると知ることができたのが嬉しい。
やったことないことを試してみるのって、いくつになっても楽しい。
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