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都城西高校のレトルトカレー製作-都城の農家-横山さんに取材をしてきました

こんにちは!都城西高校のフジモトです。
今回は、宮崎県都城市で農業を営んでいる横山さんに取材を行いました!
横山さんは、たまねぎ、にんじん、里芋、ピーマンなどなど!たくさんの野菜を栽培している農家さんです。




1.畑に取材に行くまでの流れ

道の駅 都城NiQLLさんに、にんじん・たまねぎを入荷している農家の横山さんを紹介してもらう。
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横山さんに連絡を取り、規格外のにんじん・たまねぎを無償で譲ってもらえることになった!
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6月1日(土)に、にんじんを収穫するとのことだったので、1日の午後実際に畑に行き、横山さんに直接お話を聞いたり、収穫風景を見学してにんじんの収穫体験をさせてもらった!

2.畑の様子&にんじん収穫のお手伝い

 6月1日の午後、都城市立今町小学校から500mほど離れたところにある横山さんの畑におじゃましました。あたり一面畑と自然に囲まれていて、横山さんの他に農業法人から派遣された3人の方がにんじんの収穫をしていました。
 私は、横山さんにお話を聞いたあと、農業法人の方達に収穫の仕方を教えてもらいながら一時間ほど手伝いをしました。学校生活ではなかなかできない経験ができてとても楽しかったです。しかし、日が照っていてとても暑かったです。毎日何時間もこの暑い中で作業をしている農家さんを改めて尊敬しました。

      



3.横山さんへの質問コーナー

フジモト
本日はお忙しい中取材させていただきありがとうございます。
よろしくお願いします!

横山さん
よろしくおねがいします。

フジモト
では、早速質問です。
農業を始めたのはいつからですか?

横山さん
小さい頃から父母の畑の手伝いはしていましたね〜。
それ以来ずっとJAの職員をしながら畑仕事を続けてたけど、
定年になってからは本業としてやっています。
農業を本業にするようになってかれこれ10年くらいかな〜。

フジモト
なるほど。ずっと農業をしているのですね!
では、農業を続けている理由は何ですか?
                     

横山さん
祖父の代からあった畑(土地)を”守らないと”という使命感があるからです。
小さい頃からあった畑が荒れるのは悲しいですからね。

フジモト
そうなんですね。最近、草がぼーぼーの土地を結構見るようになりました。その原因は何だと思いますか?


横山さん
人手不足だろうね〜。他の同業者はどんどんやめていきましたね。
私を継ぐ後継者も今のところ居ないです。
私の畑はこのにんじん畑以外にも8ヶ所あって
全部で1haくらいあるのですが、
その畑を普段は3人で農業をしています。
収穫の時期は、さすがに人手が足りないので
農業法人の方を派遣しています。

フジモト
人手不足ですか。たしかに若い世代で農業をしたいと言っている人は少ない気がします。にんじん畑以外にも畑を持っているとおっしゃっていましたが、にんじん・たまねぎ以外に栽培しているものはありますか?                    

横山さん
ピーマン、メロン、さつまいも、さといもなど色々な種類の野菜を
栽培しています。ビニールハウスでも野菜を栽培しています。

フジモト
たくさん育てているのですね。では、農業をしていて嬉しいことはありますか?また、それはなんですか?


横山さん
やっぱり、野菜が上手くできた時ですね。ノルマの7割の量を収穫できたら大成功ですね。例えば、今シーズンの人参の種を60000種蒔きました。
その中で生き残って育ち続けるのは七割もないです。
なので、その時は嬉しいです。
あと、野菜が高く売れた時は嬉しいですね。

フジモト
なるほど。やはりすべての種が発芽して成長するのは難しいのですね。
この畑に来てからずっと気になっていたのですが、ここの土は足がはまってしまうくらいふわふわですね。何か土にこだわっているのですか?

横山さん
野菜が(特に根物)が土の中でのびのびと成長するように、
また、水はけが良くなるように、
土がふわふわになる資材を混ぜています。
※笹サイレージという竹を粉にして作ったものと、
霧島酒造の焼酎粕を土に混ぜています。

フジモト
へぇ。笹サイレージですか。初めて聞きました!
家に帰ったら調べてみます!
食品ロスについて気をつけていることはありますか?

横山さん
規格外のものや、割れてしまったものは残念ながら商品にはできないので、家畜の餌として寄付したり、近所の方に配ったりしています。
最近なんかは、道の駅 都城NiQLLと協力して規格外のにんじんでにんじんパウダーを作って、にんじんケーキを作って販売しました。
それでも、残ったものは畑に埋めて(廃棄)してしまいます。

フジモト
なるほど。食品ロスを減らすために工夫しているのですね。では、最後の質問です。今回のレトルトカレーづくりに協力してくれた理由はなんですか?


横山さん
普段は廃棄してしまう規格外の野菜が
どんなふうに変化するのか楽しみだからです。

フジモト
いいものができるように頑張ります。お話を聞かせていただきありがとうございました!

※笹サイレージ
 竹笹を丸ごと砕き、蜜と水を混ぜ合わせ作られた畜産用飼料
 農業においての効果は、水はけの良さに寄与し、空気の層ができて土壌が柔かくなる。

4.気候変動がもたらす農業への影響と食品ロスの増加

 気象変動によって夏場の土の表面温度が50℃ほどになり、せっかく蒔いた種が発芽しても、芽が焼けてしまい野菜の成長が妨げられてしまうそうです。また、芽が焼けずに成長しても急な大雨や温度の急激な変化の影響で、成長のバランスが取れなくなり実が割れてしまうことが多くなり、割れてしまって商品できないものが増え、食品ロスの増加につながってしまうそうです。

5.横山さんのお話を聞いて感じたこと

 農業の人手不足、農家さんの高齢化や異常気象による農業問題は、インターネットやニュースなどでなんとなく知っていたけれど、横山さんから詳しくお話を聞いて、こんなに身近にある問題なのだと実感しました。農業の人手不足の原因として、始めるための資金が多くかかること、収入の不安定さや体力面などたくさんの問題点が挙げられます。
 農業や畜産業は私達の食生活においてなくてはならないものです。この先、農家さんが少なくなってしまえば私達の生活にも大きな影響を与えると思います。
どこか他人事のように感じていることでも、実際に体験したり、当事者の方からお話を聞いたりすることで、他人事ではなく自分事であることに気付くことができます。今回の取材は、たくさんのことを考えるきっかけになりました。なので、他人事に感じている社会問題でも自分の事のように深く考えることが大切だと感じました。

6.まとめ

 横山さんと派遣された農業法人の方々はとても優しくて、横山さんのお話を聞いたり、実際に農業のお手伝いをするのはとても楽しかったです。私はこの取材を通してこれからの農業の問題点と、楽しさを発見しました。これからも農家さんや食品に関わるすべての方に感謝して、ごはんを残さず食べようと思います。また、今回の取材を通して、横山さんの美味しい野菜を使ったレトルトカレーを様々な人に広めたいという思いが強くなりました。


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