(6/11)「クラウドゲームの発展」気になった今週のニュース

今週気になったニュースとしてはこちら。
ゲームに関する話です。

マイクロソフトがサムスンと提携し、クラウドゲームの配信をするという報道。

まず、クラウドゲームとは何かについて。
従来のゲームというのはゲーム機本体、つまりニンテンドースイッチやプレイステーションのような本体があって、そこにソフトを入れる(またはダウンロードする)ことでゲームが遊べるようになっています。年々ゲームは映像がリアルになったりと発展を続けていますが、当然そのためにはそのゲームを処理するための本体も発展し続けるため、高いスペックの本体が必要になってきます。
最近ではゲーミングPCという選択肢もあり、こういった専用機を使わずに映像処理に特化したパーツを搭載したパソコンであれば遊べるようになりましたが、それでも年々映像が綺麗になるにつれて、要求されるパーツの性能も高くなってきています

一方クラウドゲームはこういった本体や高性能映像処理のパーツを必要としません。クラウドのサーバー側が本体の役割を担い、プレイヤー側がコントローラーで操作した内容をサーバー側が処理し、送られてくる映像を観るという仕組みになります。本体をサーバー側に借りているという感覚です。

今回のニュースの内容としては、この「コントローラーで操作した内容を送信」し、「送られてくる映像データを受信」する端末としてサムスンのテレビが使えるようになるという内容になります。

クラウドゲームの利点としてはやはり映像を処理するための高額な端末やパーツを必要としない点にあります。
一方で問題点としては、送受信を絶えずし続けることで遊ぶため、自宅の回線の安定性や、サーバー側の安定も必要となってくることです。

普段自宅の端末をすべてwifiでネットに繋げている人は、家族が電子レンジを回すたびに一旦ゲームが中断されるかもしれません(電子レンジが電波干渉することがあるため)。そういう点では有線接続するというのが快適なプレイには必須となりそうです。とはいっても、クラウドゲームで遊んだ経験がないため、どれだけの快適さなのか実は私も分かっていません。想像以上に遅延も無く遊べるという話があったり、ラグが酷いという話もあったりと噂にも幅がありますが、それぞれのネット環境の差も大きそうです。

クラウドゲームがすぐさま本体を凌駕する存在になっていない理由の一つは、遊べる魅力的なゲーム数がまだそんなに多くないという点もあると思いますが、もし魅力あふれるゲームがクラウドで遊べるようになったとして、超大量の人数が同時に遊べるだけのパワーがサーバー側にあるかという点も気になるところです。
そういう意味で、クラウドゲームが仮に遅延などの懸念もほとんど解消されソフトの数も増えたとしても、すぐには本体に取って代わる存在にはならなそうに思えます。
また、ゲーム本体のスペックが時代とともにどんどん高くなっていくように、サーバー側の処理能力も要求されていくと思うと、ゲーム本体はまだしばらく存在していけるのではないかなと思えますね。

いいなと思ったら応援しよう!