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次女の【こだわった】みそ汁作りをじっくり観察してみる
発達障害ADHDの不注意とASDのこだわりを特性としてもっている次女。
それらがはっきりしてから、つぶさに次女の様子を見ることが多くなった。
分かる前は、注意していたら早くなるかもと思っていたので
「早くするように」と急かしていた。
でも、発達検査で処理速度がずんっと低い数値を見てからは、
作業が遅くてもそれが『次女の持ち味なんだから』と思うようにしている。
ただ、約束で時間が決まっているとき、車で行く段取りの場合、
次女は楽観的に考えて、だいたいの所要時間だけ計算して
「行けるっしょ」で終わってしまう。
その時と場合の状況をいろんなパターンで想像しづらいようなので、
私は
「もし渋滞してたら、、」
「もし”ごとおび”で車混んでたら、、」
「雨やから車多いかもしれんから、、」
「新しいところやから駐車場満杯で空いてないかもしれんから、、」
などと
いろんな想定を言って『もしかの時のために時間的余裕がいるんだぜ』とイメージを伝えながら助言している。
もちろん私は今までの経験値があるからそんだけいろんな想定ができるのだが、次女はこれまで遅刻した経験が結構ある割にはそれを教訓にするより、
忘れてまた同じことを繰り返しがち。
昨晩、次女のみそ汁作りの役目があった。
それに掛かる前に、メルカリで好きな漫画の立派なフィギュアが届いた。
それに目を奪われて組み立て、「自分の部屋は飾る」と部屋へ引っ込んだ。
すぐにキッチンに戻るかと思いきや、20分、30分、40分経って戻ってこない。
部屋に見に行くと、これまで飾っていた他の多くのものを全部床に下ろし、届いたフィギュアを大事そうにタンスの上に飾っていろんな角度からじーーっと見ていた。
戻る気配がないので、
「みそ汁作ってやー」と言うと、
「あ、忘れてたー」とスコーンと言った。
さっきまで言ってたことやけどなあ。。。
時間が8時になってきたので、お願いし
次女は仕方なしにキッチンに戻り、みそ汁を作り始める。
具材はこまつなと豆腐としいたけ。
普通のこまつなじゃなく田舎の道の駅で手に入れた、珍しい
『ちぢみこまつな』だった。
ただ葉先がちょっと緑から黄色になってるところがあった。
次女はそれを丁寧に一把ずつ洗って、黄色の葉先を丁寧に取り、、
また洗って、、、
一連の作業を40分から50分くらいもしていた。
じっくり見て、葉先の変色部分を細かく細かく取り除いていたようだ。
前までなら「はよしーや」と追い立てていたけど、
次女の手順に任せてみたら、いったいどのくらい時間を要するのかを見極めたくて、ひたらすら待つことにした。
ほぼ1時間くらいかけて『ちぢみこまつな』の4把を丁寧に処理し終え、
その後豆腐、しいたけと進んだ。
その工程を経て、ようやくいつも通り美味いみそ汁を口にできたのは10時前だった。。。。
ふーむ、
なにも急き立てなければ、これだけこだわって丁寧に続けてしまうのだな。
次女も途中で「疲れた、しんどーい」と言いながらもこまつなの除去作業を投げ出さずやり遂げた。
あの仕事ぶりは私など到底できない。
私なら、面倒でてきとーに洗って、てきとーにちぎって処理し終える。
とことんこだわって仕上げる姿勢に頭が下がる。
その特性が存分に活かせる道ならこれほど最強なものは無いな。