生産者のこだわり (農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。今回は「生産者のこだわり」についてお話をしたいと思います。
よく生鮮野菜売り場や農家のホームページにも「生産者のこだわり」が記載されています。“山から湧き出る水とこだわりの土で・・・”とか“肥料にこだわり有機質の肥料のみを使用しています”とか農家のこだわりを記載されています。
もちろん他の農家の作物と差別化を狙う上で「こだわっている」ことについては情報発信していくことは重要です。手間をかけて作った野菜とあまり手間をかけずに作られた野菜の違いが一般の消費者にはなかなか伝わらないですし、そもそも一目見て野菜の良し悪しを見分ける目を消費者に求めるのも無理な話ですよね。だからこそ生産者は自分のこだわりをしっかりと発信していくことは重要です。
しかし、そのこだわり・・・。消費者の心に刺さっていますか?
消費者が求めているものですか? 消費者が“生産者のこだわり“を見て 買いたいと思っていますか?、、ということが非常に大事なポイントだと思っています。
ただただ農家さんの独りよがり的なこだわりもよく見受けられます。
例えば「丹精込めて作った・・・」、「手間暇かけて1つずつ・・・」とかありますが、これって単にたくさん労力をかけて作りました、、ということを言っているだけですし、「土にこだわって・・・」とか「水にこだわって」になると、もはや使われすぎていて心に刺さらないですよね。
消費者は簡単にいうと同じ食べるなら「おいしいもの」を食べたいし、同じ食べるなら「安全なもの」、「栄養価の高いもの」を食べたいはずです。これらに繋がる、これらを連想させるキーワードを組み込んで「生産者のこだわり」として発信していくことが重要です。
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