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ハイ・コンセプトを読んで。6つの感性のうち、「機能」だけでなく「デザイン」について

ハイコンセプト:新しいことを考えだす人の時代 を読んでのメモ。

左脳的でロジカルな思考よりも、右脳的な全体像を見たり、共感したりする思考がこれからは大事になる。

そして、これからは「6つの感性」が大事になってくるそうです。


6つの感性

「機能」だけでなく「デザイン」
「議論」よりは「物語」
「個別」よりも「全体の調和」
「論理」ではなく「共感」
「まじめ」だけでなく「遊び心」
「モノ」よりも「生きがい」

今回は、「機能」だけでなく「デザイン」について、感じたこと。


現代では、どの製品も品質や機能の面では必要条件を満たしているので、それ以外の部分で、他社と競うことになる。その時に大事になってくるのが「デザイン」で、視覚的な美しさ以上に、課題解決や生活の質の向上など、人によりよい影響を与える。誰もがデザイナーにならなければならない、といったことが書いてある。

ルッツはあの有名な「GMはアートビジネスをやっている。」という発言をし、デザイナーとエンジニアを対等にした。
BMWのクリス・バングルは、「我々は『自動車』を作っているのではない。ドライバーの品質への愛着を表現するための動く芸術作品をつくっているのだ」と語っている。

といった言葉もすごく印象的で、ただものをつくって売る、という以上の価値が重要になっている。



自社で考えた場合でも、ただの部品加工と捉えると、製品の価格や品質、納期だけでは、他社と何ら変わらなくなってしまう。私のイメージとしては、部品調達の周辺・プロセスでお客様(企業および担当者)が困っていることを解決できたりするといいなと思う。また、製品として提供するときも、ただ道具として使ってもらう、というのではなく、お客様のビジネスを発展させることができる、と言えるような、お客様が何かプラスアルファで得られるものがあり、嬉しい気持ちになる、という状態がつくれたらよいなと思う。


逆にサービスを受ける側も「デザイン」の視点が必要なのかなと思う。単純に値段の高い・安いでの判断だけでなく、自分(会社)にとって、ただそのサービスを受ける以上の価値や意味が感じられるか。自分(会社)の理念や大事にしたい判断軸と合致しているか。(例えば、個人の買い物の場合、「私は環境を大事にしたい」という人は、割りばしをやむを得ず使う時も環境に配慮したものを買う、という行為により、自分の理念を満たす。)


ITやIoT、AIなど、コンピュータが発達してくれば、ある意味「機能」の実現のための行動はコンピュータが担ってくれて、人は「デザイン」により意味や価値をつくることに専念しないといけないのかもしれません。


「機能」だけでなく「デザイン」についてのメモでした。

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