日本史における肉の生食
日本史における肉の生食についてです。現在は牛と豚は生食は原則禁止で、牛肉は肉塊の外側加熱殺菌し内側を処理済肉、冷凍処理済馬肉のみ食用となります。
日本書紀
最古の記録です。
萬葉集の鹿の膾のうた
萬葉集(万葉集)16巻に鹿肉と肝の膾(なます)が歌われています。
「吾宍者 御奈麻須波夜志 吾伎毛母 御奈麻須波夜之」
「わがししは,みなますはやし,わがきもも,みなますはやし」
「我が肉は み膾はやし 我が肝も み膾はやし」
[題詞]乞食者<詠>二首『萬葉集』16巻3885
平城京トイレから牛豚寄生虫
当時のトイレから牛・豚の寄生虫卵が発見されています。
これば加熱されず、なますなど生で食べていた可能性を強く示します。
今の発掘現場は〜、 かつての現場から見えた平城人
平城宮役人は「肉食系」? - 禁止されてもブタ・ウシ食卓へ
兎肉
野兎病という感染例があり生肉を食べていたことを示します。
馬食
馬をなますで食べていた怪異譚があります。
明治初の東京、朝鮮の肉の生食
明治初の東京、朝鮮で牛肉など生でたべていたとされています。
関連
日本でも肉食は古くからなされていました。