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日本史における肉の生食

 日本史における肉の生食についてです。現在は牛と豚は生食は原則禁止で、牛肉は肉塊の外側加熱殺菌し内側を処理済肉、冷凍処理済馬肉のみ食用となります。

日本書紀

 最古の記録です。

『日本書紀』の雄略2年10 (旧暦)の条には「置宍人部 降問群臣 群臣黙然 理且難対 今貢未晩 我為初 膳臣長野 能作宍膾[12]」と宍人部(食肉に携わる職の家系)の起源伝承が述べられており、生肉を宍(ししなます)にして食べられた旨が書かれている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%8D%A3%E8%82%89%E9%A3%9F%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

萬葉集の鹿の膾のうた

 萬葉集(万葉集)16巻に鹿肉と肝の膾(なます)が歌われています。

「吾宍者 御奈麻須波夜志 吾伎毛母 御奈麻須波夜之」
「わがししは,みなますはやし,わがきもも,みなますはやし」
「我が肉は み膾はやし 我が肝も み膾はやし」
[題詞]乞食者<詠>二首『萬葉集』16巻3885

平城京トイレから牛豚寄生虫

 当時のトイレから牛・豚の寄生虫卵が発見されています。
これば加熱されず、なますなど生で食べていた可能性を強く示します。

今の発掘現場は〜、 かつての現場から見えた平城人

平城宮役人は「肉食系」? - 禁止されてもブタ・ウシ食卓へ

兎肉

 野兎病という感染例があり生肉を食べていたことを示します。

馬食

 馬をなますで食べていた怪異譚があります。

明治初の東京、朝鮮の肉の生食

 明治初の東京、朝鮮で牛肉など生でたべていたとされています。

関連

 日本でも肉食は古くからなされていました。

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