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霊性進化論と日本のサブカルの獣人達

進化論に影響を受けたオカルト思想である霊性進化論と日本のサブカルのGODに対立する獣人たちについて。


以前のまとめ

霊性進化論

神智学の進化論

 神智学のブラヴァツキー夫人により、オカルト理論の神智学に進化論が取り入れられました。

第一race アストラル体のみ
第二race ハイパーボリア人 エーテル体のみ
第三race レムリア人 肉体をもつ
第四race アトランティス人 肉体をもつ
第五race アーリア人 肉体をもつ 現在の人
第六race バーラータ人 肉体を手放す 未来人
第七race 肉体なし 未来人

日本の霊性進化論

 現在のオーム真理教などのオカルト思想では、輪廻転生で霊的に超人に進化する、または堕落して獣になるというものになりました。
 ちなみに、キリスト教などでは、動物はエロヒムからルーアハ(いわゆるたましい)をもらっていないことになっています。

日本の霊性進化論の展開は「ヨーガや密教の修行を中心とする流れと、スピリチュアリズムを中心とする二種類に大別」(P180)できるとして、

前者の系譜として神智学信奉者でヨーガ団体「龍王会」を開いた三浦開造にはじまり、三浦らの霊性進化論に影響を受けた玉光神社宮司本山博と阿含宗を開いて霊性進化論的教義を唱えた桐山靖雄を紹介し、桐山からオウム真理教へ至る展開とオウム真理教の思想が論じられている。

一方、後者のスピリチュアリズム的霊性進化論の系譜として、英米文学者で大本教信者として出口王仁三郎の片腕として活躍、後に対立した浅野和三郎にはじまり、浅野と交流の深かった小田秀人主宰の心霊主義団体の影響を受けて新興宗教「GLA」を設立した高橋信次と後継者の高橋佳子、GLAの教義に大きな影響を与えたSF作家平井和正らの思想を詳述して、そのGLAに大きな影響を受け高橋信次から霊示を受けたと称する大川隆法によって設立された幸福の科学へと至る過程が描かれる。

https://web.archive.org/web/20151002023716/https://kousyou.cc/archives/14618

現代オカルトの根源 霊性進化論の光と闇

著者インタビュー

書評ブログ

 ブログ時代に出版されたので、たくさんありますね。

日本のサブカルにおけるGODに対立する獣人たち

 霊性進化では獣化は忌むべきことでした。ところが日本のサブカルでは獣人がヒーローとして描写されるようになりました。
 タイガーマスクや仮面ライダーが連載されていた、マンガ雑誌ぼくらマガジンに獣人関連のふたつ、平井和正原作のマンガ ウルフガイと永井豪の魔王ダンテがありました。
 ウルフガイはのちに小説が大ヒットし主人公の狼男(獣人)はヒーローとなりました。
 魔王ダンテは、地球を侵略してきたエネルギー生命体(神)と戦うヒトと恐竜と恐竜狩猟マシーンが合体した悪魔の物語でした。これはのちにデビルマンを生み出しその最終戦争は読者に衝撃を与えました。後続に魔獣戦線など多数の影響をうけた作品があらわれました。この影響は現代に続いています。

ウルフガイ

魔王ダンテ

デビルマン

魔獣戦線

輪廻について


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