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やる気、動機づけ は、行動できるようになってから

モチベーション、やる気、動機付けについて知られていないのでnoteにしてみました。

池谷裕二先生による「やる気」の解説

 脳科学者池谷先生によると、やりはじめないと「やる気」はでないそうです。「やる気」は行動の原因ではなく結果だそうです。

動機づけ

 「動機づけ」意識できるようになるのは、やるべきことが、かなりできるようになってからだそうです。

動機づけに閧する誤解の多くは,動機づけが,実際にやらねばならない動きとは 「別 」に,また動きの「前 」に,励ましや叱咤,あるいは報酬のようなものによって,人の「内」に作り出せるという考え方に由来する。そうした考え方では,動機づけは言葉で説得し,すべきことの大切さをわからせることになってしまうのだが,それが成功裏に終わる例は驚くほどない。これは、多くの行動が意識的に推進されているのではないこととも関係する。実際のところ、動機づけが意識され、「~ゆえに、がんばらねば!」と自己鼓舞できるようになるのは、やるべきことがかなりできるようになり、ある程度の下準備ができあがった後なのである。

理学療法学/2005.32.3 巻 (2005) P28
DOI https://doi.org/10.14900/cjpt.2005.32.3.28
運動・動作・行動の流れの中の「意志」と意識 : 状況理論に向けて(動作の探究)
久保田 新

我々の通念では,動機づけが ,運動・動作・行動の前に(おそらく言語的に )十分なされていれば,一連の運動・動作・行動は目標到達まで維持 されると考えがちであるが,動機づけは,運動・動作・行動のプロセスの前だけでなく,その渦中にも変化する極めてダイナミックな現象(行動の始発・方向付け・維持・強化)であり,部分的であれ 「効果」 に容易にたどり着けたかどうかが動機づけの強さを大きく変える 。 効果に結びつかない失敗の連続が,鬱や神経症的状態を引き起こすことは極めてよく知られた事実である。

また,ここでも一連の運動・動作・行動の意識化は効果の側から始まるので ,言語的教示による動機づけは,ある程度,一連の運動・動作・行動が方向づけられ習熟してからでないと,ほとんど効果的ではない。

理学療法学/33 巻 (2006) 4 号/ p. 199-201
シンポジウム
運動・動作・行動の流れの中の「意志」と意識―状況理論に向けて―
久保田 新
https://doi.org/10.15063/rigaku.KJ00004335196


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