コーヒー相場の下落傾向
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
2011年4月より少しずつ高騰し、2011年7月末にはブラジルの霜害によって大幅な価格高騰があったコーヒー相場価格ですが、今年の11月頃から少しずつ価格が下落しております。とはいえ、国内にある在庫はまだまだ相場高×円安状態の高価格品が流通しているので、価格が下がるのは先にはなりますが、現状況をお話ししたいと思います。
高騰の理由
過去の詳細な高騰理由はこちらをご覧ください。
相場推移
2021年4月~2022年12月間のアラビカコーヒーの相場は以下表のように変動しています。
上記推移表のとおり、2022年10月頃よりガクっと相場が下がっています。
大きな要因としては、
ブラジルでの当期生産量が想像より多かった!
ブラジルでの天候が良く、来期も期待できる!
認証在庫数が増加し、需給バランスが安定しそう!
世界的に経済不安があり、需要が減るのでは・・・
というものが挙げられます。
理論価格推移
では、このコーヒー相場価格と為替を組み合わせた『理論価格』でみるとこのような推移となります。
2022年8月~10月は円安傾向も相まって、かつて無いほどの取引価格に高騰しましたが、10月中旬からの相場下落、円安緩和によって取引価格は急落しています。
※この理論価格は日本にコモディティコーヒーと呼ばれる通常品がこれぐらいで入ってきているのでは?というかな~りアバウトな価格です。実際には船積み保険料や各輸送費等々がかかるので、もっと高くなります。
いよいよ値段下がりますよね?
連日の相場下落や、各メディアでの報道によってお客様より
『相場下がってるらしいね!値下げいつから??』
という連絡が来ますが、すみません。値下げはまだ先のことになります。
と、言いますのも現在国内に流通しているコーヒーの大半が
『相場高×円安』の状況で輸入されたものであります。また、こういった
価格高騰があると、同時に『品切れ』も多発するので競争が高くなり、
結果価格はあがります。1年近く高価格での取引が続いたコーヒー業界では
いつ相場がさがるのかわからない!
例年よりこのアイテムが品薄!
という問題から、商品の確保を優先しているので現在確保している
コーヒーは非常に高価格なものとなります。
『そらお宅の買い付けが下手なんやろ!あぁん!?』と
言われればその通りなのですが、おそらくこの状況を読み切って
買い付けに成功した業者様はごくごく少数かもしくはいないと思います。
実際価格が多少さがったコーヒーが流通していますが、抱えている高価格の
在庫品を早急に吐き出すために特化をつけているものだと考えられます。
昨今のエネルギー非の高騰、人件費高騰からいっても、価格据え置きにするメーカー様も多いと思います。弊社もどうしようか検討中でございます。
ここまで閲覧頂きありがとうございました。