英語発音の悩み、実は〇〇が鍵だった!英語ナレーターが教える知って驚く簡単な方法
英語の発音をどうやってトレーニングしたらいいか今一つよくわらない。
そういう人向けの一つのアドバイスです。
英語らしさを生み出すには、個々の単語だけでなく、単語と単語の音がくっついたり、音が脱落したりといった音声変化や、リズム、イントネーションなどが総合的に関係してきます。
そこで多くの指導者や学習者は、この部分に特化した練習をしがちです。
が、一番の基本の「き」がないがしろにされています。まずはそこをしっかりマスターして、無意識化に落とし込むことです。
これができて初めて、その次の単語やら、音変化やらリズム、イントネーションに進むわけです。
で、それが何かというと.........................。
「数字の1~100」までと「アルファベットA~Z」です。
正しい発音で言える自信はありますか?これが簡単そうで実は難しい。正しくできる人は意外と少ないです。英語上級者でもです。
数字の「1」でさえ、one /wʌ́n/という音ですから、「ワン」ではなく、正しくは「ゥワンヌ」です。出だしは/w/なので、口をすぼめてタコのような口を作ります。そして最後は/n/があるので、舌が上の歯茎の裏側にペタッと付きます。これらが無意識のうちにきちんとできるようになって初めて、数字の「1」をマスターしたと言えます。
ちゃんと口、舌、あごを使って常に正しい位置を取ることができるようになるまで繰り返し口に覚え込ませることが大事です。
そこでトレーニングをする際お手本になる素材を紹介します。
【数字】Exercise 2 3:35~
【アルファベット】Exercise 2 2:19~
まずはこれを愚直に何度も何度も声に出して自分の持つ音声体系に組み込むことです。「数字」と「アルファベット」には英語の発音に必要な音がほとんど入っています。この二つを正しく発音できるようになることで、英語の音素の大部分をマスターしたことになり、基礎の「き」ができあがります。
今までの経験から、多くの学習者は、ここができていないのにいきなり音声変化から始めてしまいます。これでは自己流の変な癖がついてしまいます。もし、ネィテイヴライクなきれいでわかりやすい発音を目指すのであれば、「数字」と「アルファベット」は絶対外せません。
トレーニングの際のポイントは、一つ一つを最後まできっちり発音しきってください。多くの人は出だしはいいんですが、だんだんしりすぼみになって語末があやふやになります。これではマスターしたとはいえません。お手本の映像をよく見て、口の周りの筋肉、あご、舌の位置に気を使いながらゆっくりと最後まできちっと発音しきるのがコツです。
毎日少しでもいいので継続してやりましょう。
休むと、母語の日本語の長年構築してきた強固な音声体系にすぐ引き戻されてしまいます。1日休むと、取り戻すのに3日はかかります。無意識のうちに出せる状態までもっていく。これが発音をマスターする鍵を握っていると言えます。
Never give up!
Everyday practice will get you where you want to be.
ところで、発音は年齢的に遅く始めたらもうよくならないと思っている人は大勢いるのではないでしょう。
でも、それは違います。
実は、第二言語習得の研究では、学習開始年齢よりも、学習時間数や学習の質の方がより強い影響があると言われています。つまり、何歳からでも、適切な教材や指導のもと、適切な方法でそれなりの時間をかければ、日本国内だけでも(完全に日本語なまりを抜くことはできないまでも)ネィティヴとの聞き分けがつかないくらいの上級者になることは十分可能なんです。
こんなもんでいいやと妥協せずに、どうかこだわりをもってモデルをよく聞いて、何度もモデルに近づけるよう練習を繰り返してください。そうすれば見違えるほど上達しますよ。
ただし、毎日がポイント。さっきも言ったように強固な日本語音に引き戻されてしまいますから、常に口を動かして形状記憶させておいてくださいね。
応援しています。Good luck!
P.S.
この方法って本当に効果はあるの?って思うかもしれません。
私もまさにこの映像(小林克也氏のEnglish My Way)を使って、日本国内だけで発音を鍛え、無事、英語バイリンガルナレーターのオーディションに合格することができました。だから皆さんにもできますよ。頑張って!
ちなみに映像に出てくる小林克也氏。ご存じの通り日本国内だけで独学で英語を身に着けた芸能界No.1の英語名人として知られています。今回紹介したトレーニングの成果を聞くことができます。基礎がしっかり身につくとここまでいけるんですね。励みになります。
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