Moto son

英語学習プロアドバイザー&コーチ、英語書籍ライター 洋楽がきっかけで英語の世界へ。書籍執筆、講演・セミナー講師、英語ナレーターなど英語とかかわる仕事をしています。

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最近の記事

英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(57)

また洋楽に戻りましょう。で、今日はフリートウッド・マックさんを取り上げます。 フリートウッド・マックさんと言えば、50年以上のキャリアをもつイギリスで結成されたバンドです。過去にメンバー・チェンジをくり返し、スティーヴィ・ニックスさんは途中から参加。彼女自身は、イギリス人かと思いきや、アメリカ生まれで、サンフランシスコ育ちだそうな。 で、今日紹介する曲は、              Sara このタイトル、実はとある人の名前らしい。当時、フリートウッド・マック

    • 英語の丁寧さと時制の関係:助動詞が生むコミュニケーションの深み

      以前の記事で「時制と丁寧さの関係」について書きました。 そこで今日は、「助動詞と丁寧さの関係」について、お話しましょう。 助動詞と言えばcanとwillが真っ先に頭に浮かぶ人が多いのでは。そこでこの両者を「丁寧さ」の関係から見てみましょう。しばしお付き合いの程。 ・canとは canの用法は一般には①能力・可能「~できる」②可能性・推量「~でありうる、~のはずがない(否定文で)」③許可「~してもよい」④依頼「~してくれますか」の4つがあります。 そして、③と④のような

      • どうやって日本人は英語を学び教えてきたのかがわかる本

        今日は興味深い新刊本をご紹介。 本書は、日本の英語音声教育の歴史を、英語教育の発展とともに振り返り、各時代の重要人物や出来事、さらに国内外の指導書や学習書に至るまで、詳細で緻密な情報が詰まった大作です。 「そうなんだ、そんなことがあったんだ」、「こんな人、あんな人がいたんだ」という発見の連続です。名前は知っている人物でも、知らなかった秘話なども開陳されていて、とても興味深く読めました。 本書を通じて、自分が受けてきた英語教育が、日本の英語教育史の大きな流れの中で、どのあ

        • 英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(56)

          今日は、再びディズニーもので行きましょう。『アラジン』で用いられた美しいハーモニーが耳に心地よく響くバラード、                         A Whole New World   この曲はPeabo Brysonさん(通称日本の谷村新司)と Regina Belleさんによるデュエットです。まずはその歌声を聞いてみましょうか。 出だしの歌詞の最後の文。 ● When did you last let your heart decide? この文の

        • 英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(57)

        • 英語の丁寧さと時制の関係:助動詞が生むコミュニケーションの深み

        • どうやって日本人は英語を学び教えてきたのかがわかる本

        • 英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(56)

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(55)

          今日は2015,6年にあちこちでかかってたマルーン・ファイブさんのヒット曲                               Sugar 結婚式場にサプライズで乱入するという映像で一躍有名になりました。 テンポもよくカラオケでも歌いやすいと思います。 以下の出だしで始まるこの歌。 今回は語法というより、音声面の解説をしたいと思います。 ● 発音そのままを文字化 洋楽の歌詞では話し言葉をそのまま文字にした現象がよくに見られます。ここでもhurtingやlo

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(55)

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(54)

          今日は、 1980年代を席巻したホイットニー・ヒューストンさんです。数あるヒット曲の中から映画のテーマソングにもなった、大ヒット曲、          I Will Always Love You を取り上げたいと思います。では、どうぞ。 今日は、歌詞の中の以下の2つを解説してみます。 ● If I should stay I'll only be in your way (私がここにいれば、あなたの邪魔にしかならない) 学校では仮定法未来と習う「If +主語+sh

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(54)

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(53)

          今日は、ビリー・オーシャンさんです。 で、まさに今の時代を反映しているタイトルのヒット曲、   When The Going Gets Tough, The Tough Get Going を取り上げます。 この曲のタイトルですが、アメリカン・フットボールの監督Knute Rockne が初めて言い,それをJohn F. Kennedy の父親 Joseph P. Kennedy が1960年の息子の大統領就任に際して引用し知られるようになったのが起源だとか。 今日

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(53)

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(52)

          今日は休日の午前中に聞くのにぴったりのノラ・ジョーンズさんをピックアップ。日本でも彼女のファンは多いかと。 で、彼女のヒット曲の中でも私のお気に入りの          Come away with me を取り上げてみます。 肩の力が抜けててジャジー(Jazzy)な感じがいいですね。 で、この曲のタイトルでもあり、歌詞でもしょっちゅう出てくるcomeに注目します。日本人が苦手なcomeとgoの違いについて解説しましょう。 Come away with me.の訳

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(52)

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(51)

          今日は日本でも大人気のブライアン・アダムズさんを取り上げます。曲は、サービスして2曲。        Run To You & Summer Of' 69 彼がテレビの「The Late Late Show」というホスト番組に出演したときのものです。ギター1本でアカペラ風に歌っていて渋いですよ。早速、どうぞ。 さて、今回はちょっと趣向を変えて、歌の歌詞ではなくホストの英語を取り上げます。3:30~をご覧ください。「リクエストするのは憚れるけど、なんとかやってくれないかな

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(51)

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(50)

          久しぶりに洋楽に戻りましょうか。今日は、日本ではなぜか絶大な人気があるカーペンターズさんをピックアップ。選んだ曲は、              Top of the World  美しいハーモニーで知られているカーペンターズさん。恋をしている幸せの絶頂気分を歌っています。学校の英語の授業で習ったという人も多いでしょう。ある世代の英語の教師は、洋楽と言えばこの曲を選んだものです。 では歌詞を見てみましょうか。 ● I'm on the top of the world

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(50)

          英語発音習得の秘密:「臨界期」を過ぎるともう遅いのか(3)

          今日でこのシリーズも最後になります。 最後は、臨界期の賛成・反対両派がある中、外国語の音声習得に「成功した学習者」についてフォーカスを当てます。 仮に臨界期が存在するとして、その時期を過ぎてしまい、音声習得を不利にするような条件がそろっているにも関わらず、native-likeあるいはそれに近い訛りの少ない音声を作り出すことに成功する者も現実にいます。 そういった学習者に見られる年齢以外の要因を考えてみましょう。 Moyerは、年齢要因(age of immersio

          英語発音習得の秘密:「臨界期」を過ぎるともう遅いのか(3)

          英語発音習得の秘密:「臨界期」を過ぎるともう遅いのか(2)

          昨日の続きで、今日も第二言語習得における臨界期について考えてみましょう。ただし、音声面にフォーカスしたいと思います。          発音面から見る臨界期仮説 です。 これまでの先行研究を見ると、支持派と否定派がいることがわかります。 そこで今日は、臨界期を支持、反対の両派をとりあげてみましょう。 何度も登場しますが、Lennebergは、音声面において外国語の訛りがなく、ネイティヴに極めて近い英語話者になるには、脳の一側化が完了する思春期を迎えるまでに始めるのが良

          英語発音習得の秘密:「臨界期」を過ぎるともう遅いのか(2)

          英語発音習得の秘密:「臨界期」を過ぎるともう遅いのか

          英語の発音習得についてちょっと考えてみましょう。 日本では「英語学習はいつからはじめればよいのか?」がいつの時代も大きな関心事になっています。 その前提になっているのが「臨界期(敏感期)仮説」。 これについても、さまざまな議論があります。 言語の習得時期は、大脳の一側化(lateralization)が終了するとされる思春期に入るまでが最適であり、それ以降は、極めて困難になってしまうとLennebergは主張しました。 しかし、近年、この臨界期をめぐって、その言語領域

          英語発音習得の秘密:「臨界期」を過ぎるともう遅いのか

          新感覚!話せる人は知っている英語の話【表現編】

          今日は、以前書いた「新感覚!話せる人は知っている英語の話【英単語編】」のシリーズで「表現編」をお届けします。 中学校で習った単語や英文法を思い出してもらいながら、ワンランク上の英語へとさらに磨きをかけるお手伝いをしたいと思います。実際に使われている英語感覚をご紹介。 英語らしい見方ができているか、正しい使い方がよくわからない、今まで疑問に思っていた、などの確認として購読していただければ嬉しく思います。それでは行きましょう、っとその前に。  『どうぞ』の一言に隠された日本

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          新感覚!話せる人は知っている英語の話【表現編】

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          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(49)

          今日は、昨日に続きダリル・ホール&ジョン・オーツさんをピックアップします。なんせヒット曲が多いので、取り上げたい曲もあれこれあります。 で、今日は1983年に大ヒットした、             Maneater をご紹介しましょう。しかしすごいタイトルですな。「男を食い物にする(女)」ですから。今風の言葉で言うと「肉食系女子」かと。「男性諸氏、気をつけろーと」。そういう歌です。きゃーこわ~。 では、歌詞の解説です。 ● the lean and hungry t

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(49)

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(48)

          今日はこのデュオを取り上げましょう。the most successful pop rock duo in the U.S.と言われ、数多くのヒット曲を飛ばした                    ホール&オーツさん です。その中から、以下の曲をピックアップ。              One on One One on oneは「一対一、マンツーマン」という意味です。 で、前置詞のonに注目。onの核はご存じ「接触」です。 相手にべったり張り付く感じです。二人制

          英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(48)