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英語の「よくある言い回し」の活用法:学びを現実の会話に生かすコツ

記念すべき第1回目の記事は、最近読んだ本から思ったことを。

英語には、慣用的に使われる「よくある言い回し」というのがあります。
こんな時は、こういうフレーズを使うという定型句のようなものです。

この本では、growing upというフレーズを取り上げ、英語ネイティブの頭の中に「子どもの頃に」という具体的なイメージが想起されたときに、まず浮かんでくる表現だと述べ、学校ではこれを「文法」と「表現」という別々の範疇に分けて教えるのが一般的だと指摘しています。

つまり「時」を表す分詞構文とgrow upで「成長する、大きくなる」という語彙表現としての視点です。ところがこういう知識ではいつまでたっても実際に使える知識に結びつきません。

こういう「よくある言い回し」は、どちらの範疇にもまたがるもので、具体的に想起されたイメージと結びついた知識こそが、滞りない言語運用の大部分を牛耳っている重要な知識なのです。(pp.11-12)

結局、英語が話せるとは、どんな場面・状況の時、どういった言い回しを使うのかを知っていて、それが瞬時に脳内より取り出せて、口に出して言える、ということに他なりません。

その時大切なのは、どういった話の流れや、展開で、どういう気持ちや意図を伝えたい時に、その言い回しを使うかということをストーリの中で知っているということです。

          例えば、Oh, you're killing me.

これは、文字どおりは「あなたは私を殺している」。なんのこっちゃわかりません。

これは、相手の言ったことや、やった行為に対しておかしくて笑いが抑えられない状況で、

「あなたっておかしい人ね」「超うける」と相手にそのおかしさを伝えたい時に、ケラケラ笑いながら言うセリフだということです。

その他の意味もいろいろありますが、まずはこういう状況の中で、自分がおかしくて受けている状態を伝えたい時にかけてあげる言葉という具体的なイメージを持つことです。以下の動画の0:30からをご覧ください。

映像がある分、使い方や言い方がよくわかります。

その後に、なぜ進行形なのか、なぜkillがそういう意味になるのか、といったことも理解できれば、より深くこの表現が脳内にインプットされ長期に渡り保存されるというわけです。

今は、AIやインターネットの発達で海外にわざわざ行かなくとも、また誰の手も借りることもなく個人で効率的、効果的に学習できる時代になりました。

こういう時に強力な味方になってくれるのが、YouGlishです。

https://youglish.com/pronounce/You%27re%20killing%20me./english/us

ばっちり使い方がわかりますよ。

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