英語で味わう成功者の人生哲学
昨日に続いて、今日も人生論を。ビジネス編と言うことで。
年末、久しぶりに書籍棚を整理していたら、懐かしい本を見つけました。
『プロ論』【才能開花編】と『プロ論』【情熱探訪編】の2冊。
成功者による人生訓が詰まった本です。そこからいくつか紹介し、それを英語で表現してみます。
普通、講演会に行ってもせいぜい1人、あるいはパネルディスカッションでも5,6人の話をきくのが精一杯ですね。しかも交通費と高い講演料を払うことに。
ところがこういった本だと総勢205名の著名人が一堂に会して、たった1冊648円+税。なんというコストパフォーマンス!昔買った本ですが、再度パラパラと読み直してみました。
せっかくですから、印象に残ったものをいくつかご紹介しましょう。こういう深い事が英語で言えると、相手の懐にすっと入って行けるかと。
・就職における危険な間違いは、好きかどうかでなく、給料かいいかどうかで選んでしまうことです。花形産業は移り変わる。好きなことをやらないと必ず後悔します。
A common misunderstanding in job hunting is choosing based on salary alone, rather than on whether you can enjoy the work. Leading industries are changing with the times, and if you don't do what you love, you will definitely regret it.
※「間違い」を「誤解」としました。「花形産業」= leading industriesは先頭を走っている業界をイメージ。
・ビッグタレントと普通のタレントを分けるのは、どれだけ売れたいと思うかです。もちろん努力も必要ですが、どこまで行こうとしてるか、どれくらい遠くまで見てるか、そこに違いが出る。
What separates famous TV personalities from regular ones is how much they strive to become a household name. Of course, hard work is important, but it's the level of ambition and how far ahead they can see that truly make the difference.
※「売れたい」は、「お茶の間のだれもが知る名前= a household name」、「努力= hard work」と解釈。
・人間、思い込みで生きているところが大きいから。だったら、好きだと思い込めばいい。.......略.........思い込みは、人生を有意義に過ごすためにうまく使えるものなんですよ。
People often live based on false beliefs. Then, why not just convince yourself that you like what you're doing? ... In fact, false beliefs can be used to make life more meaningful.
※作家、浅田次郎氏の言葉。「思い込み」をfalse beliefs「誤った信念」に。
・人間は表現する動物だと思っています。その表現方法の一つとして仕事がある。.......略.........その仕事を通じて何をしたいのかということ。自分自身の根っこの部分ですね。根っこがはっきりし、仕事との関係性がわかっている人は、結果を出せると僕は思います。
I believe humans are creatures that express themselves, and one of the ways they do this is through work. ... What do you want to achieve through the work? That’s the core, the foundation of who you are. I believe that those who have a strong core and understand their relationship with their work can produce great results.
※「自分自身の根っこ」をthe core, the foundation of who you areと解釈。
・人間の潜在能力は、最終的には精神力です。肉体の限界なんて、高が知れている。肉体の限界がきたとき、精神力でどう能力を引き上げていくか。
Human potential ultimately lies in mental strength. Knowing this, physical limits pale in comparison. When we reach the limit of our physical capacity, it is then that our mental power comes into play to enhance our abilities.
※「最終的には」をultimately「究極的には」に。physical limits pale in comparison「肉体的限界は何もないに等しい」とは、肉体的な限界が他のもの(特に精神的な力や能力)と比べると、重要でない、または大したことではないの意。
・人生80年。でも、歴史に名前が残るほど偉業を成した人以外は、その名前を記憶してもらえる人はほとんどいません。生きている証がないということです。
People today live to be 80 years old. However, few have their names remembered, except for those who have done something so great that their names will remain in history. This means there is no proof they were ever truly alive
※「生きている証」はproof (that) they were ever truly alive.「本当にかつて存在していた証拠」に。
・最悪なのは、何かにしがみついたりして、他力本願で今を我慢してしまうことです。....略........運も逃げますね。.........略............お金も、さびしいところが嫌い。楽しいところが好きなんです。だから、楽しんでないところには、運もお金もこない。
The worst thing you can do is hold on to something or someone just to go with the flow, trying not to make any waves. Luck will never come to you that way. Money doesn’t like lonely places. It prefers places where it can have fun. So, neither luck nor money will come to a place where people aren’t enjoying themselves
※「他力本願で今を我慢する」hold on to someone just to go with the flow, trying not to make any waves.「荒波を立てず、流れにまかせるために誰かにしがみつく」としました。「運も逃げる」はLuck will never come to you.に。
・55歳の起業だった。でも、人間は守りに入ると老化が始まると思ってる。好奇心をなくしたり、リスクを避けようとしたら、危ないね。........略...........ヒヤヒヤがあったり、ワクワクドキドキがなきゃ、人生つまらんよ。
I was 55 years old when I started my own business. But I believe people start aging when they become defensive. If we lose our curiosity or avoid taking chances, those are warning signs. Life becomes boring if you don't feel thrilled or excited.
※「リスクを避ける」をavoid taking chancesに。この表現は、何かに挑戦することや危険を伴う行動を避ける、つまり安全策を取ることを意味します。「危ないね」は、those are warning signs「それらは警告を知らせるサイン」に。
皆さん、人生の達人だけあり、含蓄のある人生訓ばかりです。