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作家の2作目の小説を読もう!

いろいろな小説が世に出ていて、作家さんも数多く存在します。

本を読むときって、どうやってその本を選んでいますか。

私の場合、好きな作家さん、有名だったり話題になった小説、いろんな文芸賞の受賞作品といった形で本を手に取ります。

そんな本の選び方ですが、あえて作家の2作目に注目して読む!という選び方をする人もいることを最近知りました。

今日はそんな話です。

読書家の後輩

私の職場には、読書家の後輩がいます。

彼は学生時代から相当、本を読んでいるらしく、話していて次から次へと本のタイトルが出てくるのでおもしろい。

そんな後輩と先日話していたときのこと。

私は、昨年から、小説すばる新人賞などの受賞作を順々に読んでいたことから、

「作家さんのデビュー作って、熱が入っていておもしろい」

と感じていました。

実際に小説としてのレベルはまちまちだけど、メッセージ性が強いんですよね。

彼もまた、それは同感のようで、作家がそこに込めたいものがデビュー作には詰まっているので、とても好きだ、と。

でも、彼はそれよりも、その次の作品。

デビューから2作目の小説に注目して読むというのです。

2作目は当たり外れが多いのかも

なかなかめずらしい読み方ですよね。

だから、なんでまた2作目を?と尋ねると、

「デビュー作は、作家さんの書きたいことを想いを込めて書いているからおもしろい。でも、そこで出し尽くしている人もいると思うんですよ。だから、2作目を読んでもおもしろい作家さんって、本当におもしろい小説を書く人だなって感じるんです」

ああなるほど!

と、率直に私は思いました。

そんな考え方もあるなあと。

よく聞く話でもありますよね、2作目の壁とか。

私もいろんな小説を読んできましたが、だいたい有名な小説を読んで、その作家さんの聞いたことある小説やデビュー作に手を伸ばし。

でも、あえて2作目を読もうと思ったことってなかったです。

これを機にそうした視点でもちょっと読んでみようかな。

実際に2作目ってどんなのがあるか

さて、私の好きな作家さんの2作目を調べてみました。

出版年で見ただけなので、間違ってたらごめんなさい。

私の大好きな米澤穂信さんだと、デビュー作が2001年の<古典部>シリーズの『氷菓』で、2002年に出た同シリーズの『愚者のエンドロール』が2作目かな。

若気の至りというか、高校生ならではの気持ちの動きとかかなり好きでしたね。

東野圭吾さんは、1985年に『放課後』でデビューし、2作目が1986年の『卒業』かな。

でも、東野圭吾さんって、デビューまでにたくさん書いていて、デビュー前のものが小説になったりもしているから、厳密に2作目と言っていいのかは謎。

伊坂幸太郎さんは、『オーデュボンの祈り』でデビューし、2作目が、『ラッシュライフ』。

最近はまりつつある芦沢央さんは、デビュー作が『罪の余白』で、2作目が、『悪いものが、来ませんように』。

住野よるさんは、『君の膵臓をたべたい』と『また、同じ夢を見ていた』。

森見登美彦さんは、『太陽の塔』と『四畳半神話大系』。

三浦しをんさんは、『格闘する者に〇』と『月魚』。

道尾秀介さんは、『背の眼』と『向日葵の咲かない夏』。

こうやって並べてみると、いろいろと思うところはありますね。

ほかの作家さんのも調べてみましたが、2作目読んだことがない人が多かったので、これからちょっとずつ読み進めてみます。

なんとなく、こういう本の選び方もあるって話でした。

ではではまた。


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