見出し画像

【UIターンのヒント3】小規模な組織で自分のポジションを見つける際に必要な視点

モトムットの採用コンサルタント・はちさんの連載コラム「UIターンのヒント」

今回は、中小企業やスタートアップなど、比較的小規模な組織に転職するうえで意識したいことについて考えます。

地方企業へと移るタイミングで、それまでよりも小さな組織で働くことになる人は多いかと思います。ちなみに、八女市を拠点にするモトムットの運営メンバーも、多くがそのような転職を経験しています。
東京・地方の様々な会社と関わってきた「はちさん」に、UIターン前に持っておくべき心構えを聞きました。

小規模な組織には”守備範囲の隙間”が存在しがち


著作者:pch.vector/出典:Freepik

大企業の場合、業務においてある程度の役割分担がされているため、「私たちの仕事ではない」「あちらの部署の仕事だからあちらに振って」といった論法が成立します。
一方、地方に限らず小規模な会社の場合、色分けできない仕事が多分に存在します。
仕事を振れる「あちら」が無いわけです。スタートアップだと、日々想定外の業務が発生することも多いでしょう。そのため、自分で業務を巻き取ったり、守備範囲の隙間に落ちる業務を誰かが拾いに行く必要があります。

そのような意味で、従業員であっても経営者のようなより広い視野が求められます。
その分、気づこうとする姿勢で仕事に臨めば、より多くの経験と実績を積むことができ、経営者目線の学びを得る機会は多いということになります。
「お手伝いしましょうか?」、「私がやりましょうか?」と自身の経験と実績をどんどん積み上げてください。
何事も最後は自分に還ってきますから。


対人コミュニケーションで意識したい「気配りの本質」

著作者:pch.vector/出典:Freepik



テーマにある「必要な視点」についてお話をすると、「公私を含めた周囲への気配りとおせっかい視点」を持つことが必要だと言えます。

事務所にある、見て見ぬふりをされている段ボール・・・
誰かが取り替えるであろうとそのままにされている少し破れたスリッパ・・・
いつまでも貼られている古いポスター・・・
そういったことに気付くと、周囲に聞く、刷新する、捨てる、といった対応ができます。仕事でないと言えばそれまでですが、そんな気配りと行動がこれからの信頼を勝ち取ります。
皿洗い一つの仕事から責任ある大きな仕事を手にしたシェフがいます。
見ている人は見ています。
何より、他者も自分も気持ちが良い、それだけです。しかし、それだけの事ができない人が多いから、際立って見えるのではないでしょうか。

「小事をおろそかにする者は大事を成さず」
小さな当たり前ができない人に大きな仕事は任されないし、重要な情報も共有されないでしょう。
重要な仕事を任せてもらえない、自分にふさわしい仕事を与えてくれない、と思う前に自分の「当たり前レベル」を上げていくことが大切です。
そのための第一歩が上記の視点ということになります。

なお、「気配り」は、「郷に入れば郷に従え」ということではないです。
自身の才能や実力を発揮するための「潤滑油」ととらえてください。

違うと感じることには「違う」と言う、「こうやった方が良いと思う」と言う、何故そのやり方なのか聞く。こういう対話ができる人が地方に増えていくことが地域活性には必要です。
もちろんその声がすぐに通るとは限りませんが、愛着をもって粘り強く臨める場所である職場か、選考途中ではしっかり見定めてください。

一方、受け入れ側にも考え方やアプローチの違いについて聞く耳をもった大人が増えることが求められています。地域のより良い未来を創造するためには、意見や考えの異なる人との対話が欠かせません。

小規模な会社では、一人の取り組み方次第で業績が左右されることも多いので、メンバーが互いの仕事に興味を持ち、助け合う視点が必要ですね。

筑後地区で転職なら「モトムット」

▶️次回は、転職時のミスマッチを防ぐために意識したいことについて考えます。

🔳筆者プロフィール




はちさん
早稲田大学卒業後、紆余曲折を経て大手人材会社に入社。約20年のキャリアを通じて、九州地区をはじめ都内の企業・自治体の採用支援に携わる。担当業種は多岐に渡り、社長1名の会社から従業員数4万人を超えるグローバルな大手上場企業まで幅広い規模の企業を担当。採用責任者時代は、年間1,000名を超える採用活動でのスキーム設計・フロント業務・事務作業・面談面接・研修といった採用活動の全工程を一気通貫して経験。行ったり来たり考えた結果、採用活動支援と人材育成を行う会社を設立。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?