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常に私の一歩先を走る謎のユーチューバーの話

常に私の一歩先を走る謎のユーチューバーの話をします。

彼との出会いは、2020年。私が、米国で料理ユーチューバーとして頑張っていた頃、同じ料理系ということで仲良くなりました。

料理系と言っても、私は料理の過程を動画にして発信するスタイル。一方、彼は毎日ランチを出前やテイクアウトで調達し、自宅でただ食べている動画を収録するスタイル。

とにかく、彼の横顔が印象に残るのですが、それも彼の狙いの内。そう、彼の当時のハンドルネームは「横顔」でした。

当時からYouTubeはレッドオーシャン。動画を公開しても、全く伸びない。一桁か、伸びたとしても30再生程度。先述した通り、私はショート動画特化で、かつ、タイミングが良かったので万越えも出していましたが。

当時、10名ほど、「無名系料理動画ユーチューバー界隈」(勝手に名づけてすみません)が存在し、お互い動画が公開されると見に行きコメントする。良く言えば互助会、言葉を選ばずに言えば傷の舐めあい。

横顔さんも、そのうちの一人でした。

上述の記事にも書いた通り、私は2021年半ば頃に力尽きてユーチューバーは断念。横顔さんとの交流も途絶えました。

そして、時は2022年。NFTバブルに沸き始めた頃、私も一攫千金を狙い参入。情報収集をしていたところ、「話題のNFT」と紹介されていたコレクションのオーナーとして、なんと横顔さんが写っているではないですか!?

ただ、顔は同じなのですが、名前が「いただきますマン」に変わっています。最初、似た顔の別人かと思い、彼のYouTubeチャンネルを訪問したら、まごうことなく、あの横顔さんでした。

一瞬、頭が混乱しました。思考が追いついていません。

当時の状況については、私の友人モリプトタツヤさんの記事がわかりやすいので引用させて頂きます。※NFTに関心のない人は読み飛ばしてください。

1月13日頃にインドネシアの大学生が5年間同じ構図で撮影し続けた自撮り画像933枚のNFTコレクション『Ghozali Everyday(ゴザリ エブリディ)』が総額1億2000万円の大熱狂状態になっているというニュースが流れました。

それに速攻で反応した人々が日本版ゴザリエブリディを作ろう!と動き出し、翌々日の1月15日(つまりこの記事を書いている今日)には688枚のランチ画像がすべてNFT化されOpenSeaで販売されました。

出品されるなり即完売。完売直後から二次流通も盛り上がり総取引額5.1ETH(約200万円)を売り上げ、さらに価格上昇を続けている、というものです。

興味深いのは、彼の料理映像が評価された訳ではなく「同じ構図で長期間にわたり、大量に撮られていること」が評価されたという点。

インスタグラムにも日常系の写真はたくさんアップされていると思います。ランチの画像もたくさんあると思います。

でも日常記録ミーム系コレクションにできる条件を満たしたものは実は少ないはずです。
・ランチの食べ物(ブツ)だけではなく、人物などユニークネスのキーアイテムが一緒に写っていること。
・同じ構図で大量に撮られていること。
・長期間にわたって撮られていること。
この3点を満たしていないとコレクションに仕立てられません。

この条件を本当に偶然に満たしていたのが、YouTubeで2年間も続けられていた「ふつうのおじさんの昼食」でした。コツコツ続けていたことが一夜にして数百万の価値を生むのがNFTのおもしろいところです。

そして、もうひとつ興味深いのが、これだけNFTで成功して有名になったにも関わらず、彼のYouTubeの再生数は2年前から、ほぼ伸びていなかったという点(失礼)。

最初の出会いは「無名系料理ユーチューバー」として。2年後にお互いNFTプレイヤーとして再会を果たしました。料理ユーチューバーの頃は、私が米国在住であった為、リアルでお会いする機会はありませんでしたが、NFTの時は何度かリアルでもお会いしています。

その後、残念ながらNFTバブルは弾け、またしても彼とは疎遠となりました。

さて、話は現在に飛びます。

上述の通り、私はビジネス系ユーチューバーとしてYouTubeを再開することにしました。

「YouTubeの世界は超レッドオーシャンで、単に継続していてもなかなか伸びないんだよ」という説明をする際、いただきますマンを引き合いに出そうと(再び失礼)、久しぶりにチャンネルを訪問したら。。。

なんと。登録者数4,300人超!!

え!?何が起きた?2022年、NFTで有名になった時点でも、私より登録者数少なかったはず!?

実際に、何が起きているのかは、外部からは知る術がないのですが、何かが起きていることは間違いありません。

あきらめずに継続していれば、いつかは報われるという希望を与えてくれる事例として紹介させて頂きました。

そして、彼とは、また全然別のフィールドで、再び交差する運命なのかも知れませんね(笑)。


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マルセロ| 事業プロデューサー
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