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副町長の役割変化に見る組織のNo.2論

コナンの町として有名な鳥取県中部の町。北栄町の副町長をされている岡本さんが、興味深い投稿をFacebookにされていました。ご本人の許可を頂いたので、下記に転載します。

副町長というのは不思議な役割です。

地方自治法では

「副知事及び副市町村長は、普通地方公共団体の長を補佐し、普通地方公共団体の長の命を受け政策及び企画をつかさどり、その補助機関である職員の担任する事務を監督し、別に定めるところにより、普通地方公共団体の長の職務を代理する。」とあります。

事務責任者であり、政策形成者であり、プロマネであり、コーディネーターであり、事務と政務の調整者であり。

でも、具体的に何をするかは、首長と本人次第。
旧来は、事務の監督の部分が強かった副町長ですが
現在は、「政策と企画をつかさどり」のほうが求められてます。


それが、旧来多かった元自治体職員、国・県職員の登用から、民間人材の活用が進んでいる現状にも現れているかと

一方で、現在の、政策課題の多様化、個別化と、先が見えない時代を考えると、副町長と自治体職員だけで、「政策と企画」を考えるのは難しい事態となっています。

そこで
・地域を問わない専門人材の活用
・広く地域住民(含む関係人口)が政策形成に関われる機会づくり
・地域を超えた副町長同士のネットワークによる政策・企画の共創

が必要になると思っています。
とくに、3つ目。
ご一緒いただける方いないかなあと

企業でも同様ですが、目指すゴールが明確で、そこに向けて効率よく努力することが求められていた時代は、トップの代弁者として、監督していれば良かった。

一方、VUCAの時代と呼ばれ、試行錯誤しながら正解を探し当てる(というか生き残る)為には、「トップを補完し、解決策を考える」ことがより求められつつあります。

特に地方自治体となれば、役場の生え抜きだけでは限界があり、ビジネス経験豊富な専門人財の参画が欠かせないのだと思います。

以前、「組織におけるNo.2の重要性」という記事を書きました。

要約すると、No.2に求められるのは以下の3点。

  • トップの補佐兼代弁者

  • トップのお目付け役

  • トップとメンバーの間を取り持つ調整役

■XTech Ventures代表パートナーの西條晋一氏

代表の方がやりたいこと・やるべきことだけに集中して、他のすべては巻き取ってくれる人、巻き取れる人

■CARTA HOLDINGS 取締役CFOの永岡英則氏

代表が1人で考えるよりも、その人がいるとより良い意思決定になっていく相方

■エアークローゼット取締役副社長の前川祐介氏

その場その場、ビジネスビジネスによって最適な役割を発揮する人

そして、No.2としての悩みを共有したり、切磋琢磨する場所があると、よりNo.2を担う人々が活躍していけるのではと思います。

本記事をご覧頂いた自治体の関係者の方で、興味を持って頂いた方は、岡本さんにお繋ぎしますので、是非、コメント頂けますと幸いです。

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