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【書籍紹介】ひとり広報の戦略書 小野茜著
先日、池田紀行さん(トライバルメディアハウス代表)が講演されるということで下記イベントに参加しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1718761406761-5fJpIapEGl.jpg?width=1200)
同イベントの元ネタとなった書籍「マーケティング つながる思考術」については、別記事で紹介しているので、ご興味ある方はご覧ください。
令和PR小澤さんと共に運営をされていた、小野茜さんの書籍「ひとり広報の戦略書」をご紹介させて頂きます。
本書の中でも書かれていますが、純粋な広報担当者に限らず、広報的役回りも求められるマーケティング担当者、経営者、個人事業主、クリエイター等も対象としています。
究極的には「すべての従業員が広報マインドを持つ」提案書とも言えます。
また、著者の小野さんは、別名「プレスリリースエバンジェリスト」とも呼ばれるだけあり、プレスリリースに関しては、かなり踏み込んだ細かいテクニックが紹介されています。巻末にある実際にワークしたプレスリリースの事例集も有益です。
広報は、カバー範囲が広く、様々なタスクからなる業務であるが、突き詰めると「2つのこと」に集約できると著者は語ります。
広報とは、「情報の価値化」と「価値の伝達」で構成される。
広報と言うと、つい、情報発信に目が向きがちであるが、価値のない情報を垂れ流しても届かないし、響かない。
従って、「情報の価値化」にリソースの3割は最低でも割くべき。具体的には、「3:6:1の法則」を提唱されています。
■3:情報の整理と価値化
■6:社外への情報伝達
■1:社内への情報伝達
■情報発信(プレスリリース)の切り口8選
1. 節目
2. 記録
3. トップ
4. 新規
5. 告知
6. 制度
7. コラボ
8. 人
■「俯瞰力」と「編集力」を磨け
「俯瞰力」:自社のことを何も知らない人が見たとき、この内容はどう感じられるのか。まるで幽体離脱して自分を眺めているかのように、客観な視点を持つ。
「編集力」:切り取る力。物事、人物、出来事といったネタの中で、どこを切り取ったら「ほう、なるほど。面白い」と思わせられるのか。そのバリューを見極める力を磨く。
■習慣化すべき業務は「インプット」と「コミュニケーション」
ひとり広報は業務過多でルーティーンに溺れがち。その中で、「インプット」と「コミュニケーション」の時間だけは強制的に確保する。
コミュニケーションは、5つの目的に分けて考える。
①情報を届ける
②誘う
③褒める
④贈り物をする
⑤疑問をぶつける
■社外向けのプレスリリースは、社内(インターナル)広報にも有効
これは、私自身の経験からも同意です。社内でいくらアピールしても、中々響かないが、社外のニュース(特にテレビ)で取り上げられると、途端に「すごい」と褒めたたえられます(笑)。
■最後に
SNS、ブログ、音声メディア等、誰でも自由に発信できる時代。だからこそ、広報は広報担当者だけの仕事ではない。
会社勤めの広報担当者であれば、社内に広報担当の分身を作っていく。個人事業主や経営者であれば、自ら広報担当者を兼ねているとの意識を持つ。
今後、ビジネスの必須科目と言っても過言でない広報に関し、実務視点で初心者にもわかりやすく解説した良書です。
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