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マーケティングに使える行動心理学 9選
動画版は、こちら。
1. ハロー効果
ある対象の目立つ特徴が他の特徴の評価にも影響を与える効果。
魅力的な外見の人は能力も高く評価されやすい。
商品の特定の魅力を強調することで、全体的な評価を高める効果あり。
有名人を広告に起用するのは、ハロー効果を狙っている。
2. バンドワゴン効果
多くの人が支持しているものに同調しようとする心理。
「人気商品」「売れ筋ランキング1位」等の訴求が有効。
FOMO(Fear of Missing Out)「取り残される不安」もバンドワゴン効果の一種。
3. ザイオンス効果(単純接触効果)
繰り返し接触することで対象への好感度が高まる現象。
CMソングやドラマの主題歌等、何度も聴くうちに好きになる。
頻繁に顔を見せる営業マンは好感が持たれる。
ただし、過剰な接触は逆効果(執拗なリターゲティング広告等)。
また、第一印象が悪いと、悪い印象が増幅されるリスク大。
4. アンカリング効果
最初に提示された情報や数値が基準(アンカー)となり、その後の判断に影響を与える現象。
高額の商品を先に提示することで、その後に見せる本命商品を割安に感じる。
通常価格と割引価格を併記することで、お得感を演出する。
5. カクテルパーティー効果
騒がしい環境でも自分に関係のある情報を選択的に聞き取れる現象。
立食パーティーで、遠くのグループが自分を話題にしていると耳に入る。
ターゲット顧客の興味関心に合わせた情報発信に活用可能。
例えば、「老後資金に不安を抱える50代の方へ」等。
6. プロスペクト理論(損失回避の法則)
人間は「得をしたい」という感情より「損をしたくない」という感情が強く働く。
コイントスで裏表を当てるゲーム。①当たれば$100、外れたら$0。②裏表に関係なく$50もらえる。多くの人が②を選択する。
「期間限定割引キャンペーン」は本理論を応用した手法。
7. プライミング効果
先行する刺激が後の行動や判断に無意識的に影響を与える現象。
例えば、高級感のある音楽を流すことで、商品の価値をより高く感じさせることができる。
特定のキーワードや画像を使用することで、消費者の思考や行動を誘導することも可能。
更に、本人が知覚できない形で仕掛けるのがサブリミナル効果。効果は実証されているが、倫理的にグレーゾーン。
8. 返報性の法則
何かを受け取ったときに、お返しをしたいと感じる心理。
顧客に何らかの価値を先に提供することで、商品購入やサービス利用への心理的なハードルを下げる効果を狙う。
返報性に基づいた贈与の概念は構造主義においても重要な位置を占める。
9. コミットメントと一貫性の法則
一度決めたことや公言したことに対して、一貫性を保とうとする心理。
顧客に小さな約束や行動を促し、それを足がかりにより大きな購買行動につなげる。
無料会員登録から始めて徐々に有料サービスの利用を促すと効果的。
<参照記事>
■マーケティング心理学10選!知っていると役立つ心理学を紹介
■仕事やマーケティングに使える10個の行動心理学を紹介!身近なしぐさから本音を読み取ろう
■マーケティング心理学とは? 現場で使われる心理テクニック10選と事例を紹介
■行動経済学の27の理論を実務家目線で整理する
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