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今日のパスタ パリごはん

リタイア生活を株式投資で楽しむモト3の妄想エッセイ

2000年代の半ば、フランスで単身赴任生活をしていた。その時現地へ持って行った本のひとつに、脇雅代さんの「ちょっと自慢のパリごはん」という文庫サイズの料理本があった。

その本の最初の方に紹介してあったのが「ラタトイユ」という料理だった。読んで見ると、材料も身近にある、フライパンと鍋とオリーブオイルで簡単にできそうだった。

本のレシピを忠実に守って作った最初のラタトイユは絶品だった。フランスでは食堂やレストランでも、ラタトイユを食することは時々あった。だが、この時のラタトイユ以上のラタトイユには出会ったことがなかった。

先日、市場で美味しそうなズッキーニを見つけた時、これを使って思い出のラタトイユを使ったパスタに仕上げようと思った。

ズッキーニ、パプリカ、玉ねぎ、茄子は大きめに切り、それぞれオリーブオイルを引いたフライパンで焼き色が付く程度に焼いて、順次ルクルーゼに入れていく。蓋をして水分がなくなる直前まで煮る。

フライパンにニンニクとオリーブオイルを入れ加熱する。そこへ煮込んだラタトイユを入れて温める。コンソメの素も入れてみた。茹で上がったパスタを加えて和える。

久しぶりの「パリごはん」は懐かしかった。今、「パリごはん」で検索すると、辻仁成さんや雨宮塔子さんの記事が多いが、私にとっての「パリごはん」はいつまでも脇雅代さんだぞー、と叫びたくなる一皿だった。
<了>

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