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創作大賞感想 めぐみ ティコに覚悟を問われる。
彼女のエッセイを読みました。このエッセイに至るまでの経過を、少しだけ私は知っています。
もし、自分の書いたものが誰かを傷つけるかもって思ったらどうしますか?
これが、このエッセイを書きたいと言った最初の質問だったと思います。それと、もう一つ。
キッカケがないと書けない。
これだったと思います。キッカケというのは、もちろん創作大賞にあたります。こういうことがあってそれを理由に出来るのなら自分を出せるかもと考えたのだと推察しました。彼女は以前から不妊治療を挫折したその後の人生を書いて記して、自分に降りかかる全てを面白がって生き抜くと決めていました。
それに対して、どうしてそこに至ったのか根本的な自分というものを周りにきちんと表現をせず、内面を心の底からさらけ出すことをしないでいることに、自然と集まる楽しい仲間達との表現が楽しくなればなるほど矛盾を抱えているように見えました。楽しいことを楽しいと全力で思えない。それには、自分から自分自身を認めて、はじめて、自分の生き方を周囲に言えると思ったのだと私は思いました。彼女は、毎日投稿を辞めて潜ると言いました。
私は彼女の質問に対して「なるべく誰も傷つけたくはないと思っているし、そういうものは書けない」
と、答えました。私は弱く、最初から誰かを傷つけると分かっている前提のものに立ち向かう覚悟を持てないからです。意図せずに傷つけることはあると思う。それが全て計算出来るのはプロでも難しい筈だ。だけど、最初から誰かを傷つけると理解しているものを書いて、それでもそれを上回る表現力で読み手に何かを与えるようなものを書ける自信がないからだ。だから、私は、
「それが出来るかは『覚悟』の問題だと思う」
と答えました。このエッセイを読むと、彼女の気持ちが痛いほど刺さってくる。簡単にどうだこうだと言うものではない。これは、彼女の書いた「本当のこと」だからだ。夫婦の問題に私がどう感想を言おうともそれも夫婦の問題だから何も言えない。
一番大事なことは、多く読まれることだ。
彼女の生き様や自分をさらけ出した覚悟に素直に心が打たれ、精神をすり減らして書いた彼女には「大丈夫だよ」という言葉では足りないかも知れない。彼女の覚悟は本物だと思う。これは、自分が「書くことに選ばれた」と言っていた本物の覚悟だ。
このエッセイを読み、彼女を知れたことを嬉しく思う。
彼女が今後も願うのは誰かに刺さることや、同じ境遇の人にそれでも私はこうして生きていると伝えることだと言っている。
だったら私は、このエッセイがどこまでも拡散されることを願うだけだ。やれることはやる。
あなたの覚悟は伝わりました。私はそれを応援したいと思いました。少なからず私自身の道の途中で交差して出会った限り、私は裏切りません。それが私の覚悟です。感謝しています。
「書けた。世に出した」それでもう、良いんじゃないかな。どこかで誰かに伝わるのを願いながら、これからは本当の意味のあなたのままの素っ裸の姿で。
また、アホみたいのなのをいっぱい書いて欲しいです。そもそもアホなんだから。そこを忘れないで欲しい。喜んで路地裏から迎えに行って全力で追い出しますから。
当たり前になんのはなしですかと言わせて欲しいです。
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