#0 はじめに - 今一度 "ブランディング"を考える
デジタルマーケティング, EC, DX, IoT, 生成AI… この10年でマーケティングの世界は、ずいぶんと様相を変えました。この手のソリューションは、これまで「広告」が一手に背負わされていた「顧客獲得」つまり、販売による売上のミッションをずいぶんと肩代わりするようになりました。それだけでなく、企業は一度獲得した顧客を簡単に他社に引き剝がされないように、「顧客維持」に努める活動にも躍起になっているように見えます。「プロダクトの販売」から「サービスによるサブスク化」にシフトしている世の大きな流れを考えると、こうした企業活動は至極まっとうなことにも感じられます。
では今も尚、次々と生まれてくる「新たなサービス (あるいはプロダクト)」は顧客にどうやって選ばれているのでしょうか?どんなプロダクトにも、サービスにも「選ばれる理由」が必ずあります。そしてその理由には、時代がどのように変わろうとも「ブランディング」が少なからず影響している、というのが私の持論です。
このnoteを通して、古今東西の様々なブランドを取り上げ、「なぜこのブランドが選ばれたのか?」あるいは「なぜ今も選ばれ続けているのか?」を、独自の視点で解釈していきたいと思います。