「自然体験」の持つ意味〜新しい教育を創る〜
令和6年8月、サバイバルキャンプを行いました。
そのときの映像は、メンバーシップ限定で下記からご覧いただけます!
(1月間ですが、無料お試しもできますので、この際に加入いただけると幸いです)
そのときに、自然体験が子どもたちに与える影響をお伝えしました。
文部科学省でも「自然体験」が子どもの成長に及ぼす影響を考えて、推奨しています。
サバイバルキャンプの映像を作っていただいたタイミングで、現代の子どもたちと「自然体験」についてまとめたいと思います。
1.「自然体験」する機会
自然豊かな天草に住んでいると、ほとんど自然体験しない子どもたちがいるということはあまり信じられません。
毎年のように海水浴に行ったり、セミもバッタもトンボも採り放題だったり、自然がとても身近です。
また、季節の行事も自然(気候や作物など)と深く結びついていることが感じられます。
だから、海や川でほとんど泳いだことがない子が25%近くになっているという下記の調査にびっくりしました。
見て分かるように、平成24年から令和4年までの10年間で、子どもたちが自然体験をする機会が少なくなっています。
自然は、暑かったり寒かったり、恐さを感じる場面があったり、虫がいたり、汚れたり、守られている快適な環境とは違います。
慣れていないと、自分から自然の中で遊んでみようという気持ちが失われてしまうのかもしれません。
「環境が変化している」「異常気象だ」「災害が多い」など、地球の脅威をあおるような言動は目立ちます。
しかし、自然に親しみ共生するという本来の人間の在り方は忘れられているようです。
自然の中で遊んでみて初めてわかることがたくさんあるので、そんな機会を増やしたいと考えます。
2.「自然体験」がもたらすもの
さて、子どもの頃の自然体験は、その後の成長に好影響を与えるようです。
小学生の頃に自然体験が多かった子は高校生の時に「自尊感情」と「外向性」が高くなる傾向があるそうです。
表の縦軸が小数点単位なので、どれくらいの差なのかは具体的にはわかりません。
でも、子どもたちの様子を見ていても、外で遊ぶことは大好きです。
そして、外で遊んでいるときのほうが元気で笑顔が多いような気がします。
自然の中には、きれいに整った四角いものはほとんどありません。
反対に、学校や街は四角いものだらけです。
部屋や教室、机、椅子、黒板など見渡す限りきれいな四角形ばかりです。
不揃いで角がほとんどない自然だと心も丸く和やかに育つようです。
こちらもご参照ください。
青少年の体験活動などの効果を経年的な視点から分析を行ったところ、子どもの頃の「体験」は未来社会を担う子どもたちの健やかな成長を確かなものとするために必要な要素であることが見えてきました/文部科学省
3.このいろサバイバルキャンプ2024
自然体験が少なくなっている子たちにたくさん遊べる機会を、という意図のもと、8月に開催しました。
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