心明るく望み清く〜新しい教育を創る〜
「心明るく望み清く」
『青年の大成』(安岡正篤著)に書いてある言葉です。
日本人が昔から子ども達に備わってほしいと願っていた気質です。
僕は「心が明るいこと」「望みが清いこと」は、幸せに生きるために一番大切なことだと思います。
だから、運営しているこのいろスクールでは、このことを最も大事にしています。
でも、今の学校教育はどうでしょうか?
1.「生きる力」を奪う教育
「生きる力」…よく教育を語る場面で出てくる言葉です。
文科省が定めた「生きる力」は、
①確かな学力
②豊かな人間性
③健康・体力
だそうです。
この「生きる力」を育むために行っている教育はどんなものでしょうか?
・勉強しないとこうなるぞ!、という脅し
・みんなできているのにどうしてしないの、という否定
・偏差値、受験、評価という、学力競争
・このままだと大変なことになる、という後ろ向きな大人の姿勢
ほとんどの学校の様子です。
実は、このような学校の様子を3Kと呼ぶ人もいるようです。
「管理・競争・空気」の3Kで、空気は同調圧力のことです。
僕が考える「生きる力」とは『夢や希望』です。
夢や希望があるから「心明るく望み清く」という状態になれます。
でも、前述した通りほとんどの学校では
おどし・否定・競争・後ろ向きの3Kによって、
夢と希望を奪い去ります。
夢や希望を持ち続けられるのは、勉強ができたり、先生に気に入られたりするごくわずかの優等生と言われる子達だけです。
それ以外の子達は、努力が足りない、言うことを聞かない、不真面目等々後ろ向きに捉えられ、夢を持てなくなってしまいます。
「心明るく望み清く」という心の状態にするために、教育環境自体を「明るく清く」にしたいと動いています。
2.生きる力を養う教育
今の学校の反対のことをやっています。
①管理しない
できるだけルールや口出しをしないように心がけています。
細かいルールを設定して守るように厳しくするよりも、子ども達の道徳観や倫理観を育てた方が心が明るくなります。
もちろん、子どもなので一線を超えることもあります。
そんな場合は状況に応じて大人が線を引いてあげることで子ども達は自律していきます。
間違っても、子ども同士で注意し合うような(管理し合うような)関係性にはしたくありません。
②競争しない
誰が言ったか知りませんが、大好きな言葉があります。
「人間が苦手なことを克服するには、あまりにも人生は短すぎる」
勉強が得意な人、スポーツが得意な人、話すのが好きな人、一人で遊ぶのが好きな人。
人間にはいろいろな個性があります。
能力を競争させても意味がありません。
得意同士が、努力とメンタルを競い合うようなスポーツやゲームなどは、やりたい人たちがどんどんやればいいと思います。
そうではなくて、算数が得意な子とお絵かきが上手な子が英語を話せるかどうかで比べる必要はないのではないか、ということです。
平均点と比べずに、これくらいできればいいか、というもっと気楽なものでいいと思っています。
とにかくどんな能力を持っていても、人間としての価値はみんな同じです。
そして、優れた能力も自分のためだけに使っていても意味がないという信念の元、誰かと比べることはしたくはありません。
③みんな違ってみんないいという空気
誰かが決めたルールと正解をみんな目指しているような感じです。
世界はもっと自由で、正解なんていくつもあるし、変わることもあります。
どこの学校も「個性豊かに」「一人ひとりを大切に」と言いますが、実際の空気が大事です。
大人でも「自由に」と言われても周りの顔色をうかがいます。
周りに関心を持つ以上に自分自身を省みる、向き合うことが必要だと思っています。
3K教育と反対のことをすることで、
夢と希望を抱き、前向きで肯定的な子ども達が育ちます。
「心明るく望み清く」が実現できます。
3.どんな未来を創りたいのか?
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