【アンガーマネジメント】つい感情的になり怒ったりイラっとした時の対処方法!怒りを自分でコントロールする&相手に伝えるのときの話し方
今回も受講生の方から質問をいただきました。
Q:「お世話になります。自分では感情的にはならないよう話しているのですが、時として、非常に感情的になることがあり、人事評価上損していると言われました。怒りをぶつけてしまい、後悔することもあります。何かヒントをいただければ幸いです」
誰でも、つい感情的になってしまいカッとなることはありますよね。でも、ご質問いただいた方は自覚があるということなので、それだけでも大変素晴らしいことだと思います。ぜひお役に立てる内容をお届けしてまいります!
怒りの問題は?
怒りは本当に深いテーマです。怒りがなぜ厄介かというと理由が2つあります。
1つ目、自分ではコントロールできないこと。
カチンとくるときって、いきなりきますよね。「これから怒るぞ~」って準備して怒ることは稀で、突然爆発したかのようにやってきます。「なんであんなことを言ってしまったんだろう…」と後悔することもよくあります。
そして、もう1つ。怒りは伝播するということ。
例えば、家庭の中で、いつも怒られている子供が、学校で暴力をふるうようになるとか、体育会系の大学で4年生が3年生を怒った後に、今度は3年生が2年生を怒り、2年生が1年生を怒る、などなど。怒りは伝播していきます。
こうした怒りをどう扱うか?それが今回お伝えするアンガーマネジメントの理です。
アンガーマネジメントとは?
アンガーマネジメントとは、怒りをマネジメントしていく理論です。
アンガーマネジメントで、もっとも基本となる考え方が、二次感情と一次感情です。これは、
・人間の感情は、二次感情と一次感情に分かれる
・怒りは二次感情。その元に、怒りをつくりだしている一次感情がある
という考え方です。
怒りはどんなときに発生するかというと、自分と価値観が違うものが出てきたときに生まれます。
「私はこうすべきだ」と思っているのに、それをしない人が出てくるとカチンとくるわけです。
例えば、「提出期日は守るべき」と思っているの人の前に、提出期日を守らない人が現れると怒りを感じます。
更に、「提出期日が遅れたら、謝るのが普通」と思っている人に、何の謝罪もなく平気で遅れてくる人がいると、更にカチンときます。これは、自分の価値観と違うからです。
この時に生まれるのが二次感情である怒りです。
では、それをつくりだしている一次感情とはどういうものでしょうか?
この例でいくと、一次感情は、「期日を守ってくれなかったので、仕事が後ろ倒しになって辛かった」、そう「辛かった」という気持ちです。
提出物が遅れても謝罪をしてこなかった人には、「自分が軽く扱われているのような気がして切なかった」、そう「切なかった」です。
つまり、辛かった、切なかった、悲しかった、という思いがワーッと溢れ、怒りとして現れるのです。
表面的には、怒りしか見えてこないのですが、その内側には、その人の思いがあるのです。
具体的に怒りをマネジメントするコツ
このメカニズムがわかってくると、怒りをマネジメントしやすくなります。
怒り(二次感情)のベースに、どんな気持ち(一次感情)が潜んでいるんだろう?と、考えている間に、時間が経過するからです。
これがよく言われる「6秒ルール」というもの。6秒待てば、理性が働きはじめ少しづつ冷静になっていくという考え方です。それが、6秒なのか?1分なのか?はたまた1日かかるのか?、怒りがおさまるまでの時間は、事案やその人によって違うでしょう。
しかしです。日常、ちょっとした出来事で怒ってしまったことを、延々と覚えている人はほとんどいないのです。例えば、去年の今頃、何に怒っていましたか?と聞くと、ほとんどの人は忘れています。
つまり、時間が経過すれば、理性が働き、その怒りもおさまっていくということです。
二次感情(怒り)
どんな一次感情があったんだろう?
一次感情(辛かった、切なかった、悲しかった)
そう考える時間が、理性を取り戻す機会を与えてくれます。
二次感情ではなく一次感情を伝えてあげる
ただ、それでも怒りが収まらないという場合は、二次感情ではなく一次感情を伝えるようにしましょう。
例えば、「期日を守ってくれなくて、私は悲しかったんです」「謝罪をしてもらえなくて、軽く見られているようで切なかったんです」と。
「毎日遅くまで飲み歩いて、あなたの体が心配なの」
「ちゃんと私のことを考えてくれているか不安なの」と。
いきなり「コラ!」と怒ればケンカにもなりますが、一次感情を伝えるとバトルにはなりません。
何かしてほしいことがあれば、リクエストを伝えてあげましょう。「期日を守ってくれなくて私は悲しかったんです。次回から守ってね」と。
怒りをなくそうとするのではなく、自分のアンダーコントロールに置くこと。これがアンガーマネジメントの基本です。
※詳細は動画でも解説しております。動画では「一人で怒りを解消するオススメの方法」をお伝えしております。ぜひお時間あるときにご確認ください!
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎30秒で伝える全技術 (KADOKAWA)
【オンラインセミナー、コミュケーション力アップ、伝わる話し方セミナー】
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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