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Vol.9 好きなことをみんなと共有する

娘がインター校に通っていた頃、英語がまだほとんど話せない娘がとても楽しみにしている時間がありました。それは、シェアの時間。

週に1回自分が発表できる時間が決まっていて、今自分がはまっていることを発表したり、家で作った工作を披露したり、頑張って練習したピアノやダンスをみんなに聞いてもらったり、何でも好きなことを発表できる時間でした。

娘は話せないながらも何か伝えたいと思ったようで、マジックをみんなに見てもらいたくて、マジックを練習し、台本を一緒に考えて覚えて、忘れちゃった時のためにメモに書いて学校にいきました。

みんながとても楽しんでくれたようで、それから毎週何か発表していました。マジックのほかにも、折り紙やブンブンゴマなど日本らしいものや、縄跳びなども紹介していました。おかげで、折り紙をみんなに教えてあげたり作ってあげたりして、お友達がたくさんできました。

また、ほかのお友達が紹介してくれた工作なども家でやってたり、「○○君は恐竜にめっちゃ詳しいんだよ」と教えてくれたり、お互いの理解を深める時間にもなっているようでした。

このシェアの時間を直接見たことはありませんが、子ども達にとって発表するのも楽しみだし、お友達の話を聞くのも楽しい、とても満たされる時間なんだなということは感じていました。お互いのいいところを認め合える時間だったのでしょう。

今、娘は日本の学校でもあの発表の時間があればいいのいになと言っていて、自分が好きなことをみんなに見てもらえるというのは、すごく嬉しいことなんだなとしみじみ感じています。

と同時に、これって最高の探究学習じゃん、と思うのですよね。
自分の好きなことをみんなに知って欲しい、みんなにわかってもらうにはどう伝えたらいいんだろうと考える時間はとても楽しそうでした。英語の勉強はあまり家ではしたがらなかったけど、シェアの時間の台本を考えたり覚えたりするのは一生懸命やっていて、目的があれば勉強も楽しいよねと思ったのを覚えています。

今のクラスの担任の先生にもこのシェアの時間を提案してみようかなと思いました。

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