観劇記録/「カモメよ、そこから銀座は見えるか」
正直。難しかった〜。
「わぁー。私いま『演劇』観てるわー」という気分になりました。
岩松了さんの脚本作品、たぶん数える程しか観たことないのですが、ご本人の俳優さんとしてのコミカルな軽快なイメージ(が多いと思うのですが私だけだったらすみません)と比べると、これを岩松さんが書いてるのかーと観る度に思う気がする。
一つひとつの台詞自体は難しいわけではなくて会話としては分かるのだけれど、
ストーリーはもやを掴むような感じで、最後の最後までなんとなーくちょっとだけ霧が晴れた気がする?というようなところで終わりました。私の理解力が足りないだけとも言えるのですが(笑)
こういうふわっとした捉えどころのあるようなないような、けれどもきっと筋はしっかりと一本通った何かがあって(私には理解しきれなかったけど)・・・というような話を書ける人って本当にすごいなと思ってしまいます。含みがある、というかむしろ含みがメインディッシュみたいな。
俳優さん方は有名どころだし、お芝居自体はとても楽しむことができました。
こういうくせの強いものも楽しめる自分になりたいな〜。
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そういえば終演後の挨拶で、
劇中に出てくる「ニチリン」(であってるかなたぶん)という会社名が「ニチギン(=日銀、日本銀行)」に聞こえるという話があったのですが、私も途中まで日銀だと思ってました!
でも話が進むにつれて、どうもこれは違うらしいぞ…と気付き、終演後のご挨拶で答え合わせとなりました(笑)
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作・演出/岩松了
キャスト/黒島結菜 井之脇海 青木柚 櫻井健人 岩松了 松雪泰子