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ベタという淡水熱帯魚

お疲れ様です モスパラです
今日はアクアリウムのお話、淡水熱帯魚のベタのお話ができればと思います


ベタ

ベタの特徴

こちらがベタになります
ベトナムやタイなどの東南アジアに分布する淡水の熱帯魚です

よくペットショップで見るのは、写真のようなベタが多いかと思います
こちらは観賞用に改良されたものになります


ワイルドベタ アルビマルギナータ

野生のベタは、改良のベタに比べると地味ですね
元々ベタは、東南アジアの池や沼、田畑の水田などに棲息しており、魚には珍しく、肺のような器官(ラビリンス)を持っており、水面から空気を取り入れることができます
そのため、水の少ない水溜まりのような環境でも生きていけるような進化をしています
なので、飼育下でも狭い環境で、ブクブクなどのエアレーションがなくても飼育することができます 強い水の流れも苦手です
ただ、熱帯魚ですのでヒーターは必須です
現地では牛乳ビンくらいのビンに入れられて大量に管理され、国外に輸出しています


狭い容器でも飼えるベタ

闘う魚

野生のベタを改良して、現在の観賞用のようになっています
ベタは、別名「闘魚」と呼ばれ、オス同士を2匹入れると、必ずケンカします
元々、同種同士で縄張り争いをする傾向にあったベタを、賭け事に扱えるように改良していき、現在のベタの姿になりました
ベタはケンカするときに、大きくヒレを広げます(フィンスプレッディング)
そのヒレの美しさなども競われ、美しく強いベタは重宝されました
どちらが強いかケンカさせて、金銭を賭けるのが現地での遊興だそうです


ベタのメス

ベタの繁殖

ベタのメスは、オスに比べると地味です
ケンカも少なく、メス同士なら一緒に飼育することができます
(稀にメスっぽいオスのプラカットという品種もあるので注意が必要です)

オスとメスが居れば繁殖も狙えます
まずは、オスが水面に泡を出していることが前提となります
あと、メスもガッシリして、体の中に卵を持っているのが見えたら繁殖のチャンスです


オスの泡巣


オスとメスを別の容器に入れて、隣り合わせにしてお見合いさせます
オスがヒレを広げて怒るようなら一緒にしないほうがよいでしょう
オスが怒らないようなら、一緒にしてみて様子をみます

うまくいけば交尾が始まり、終わるとメスが受精卵を落とします
その受精卵をオスがくわえて、泡巣の泡の中に卵を入れていきます
メスは 別水槽へ離してあげましょう

卵は3日程で孵化します
稚魚にはヨークサックという栄養嚢がついているため、1週間ほどはエサがいりません しばらくはオスが育てます

1週間経過したら、オスを離して稚魚だけで育てます
エサには微生物を与えます

エサにはインフゾリアを使います
インフゾリアとは動物性プランクトンの総称です
ゾウリムシやミジンコ、ビネガーイールなどの小さな生物のことを言います
インフゾリアに関しては、長くなるのでまた後日・・・

大きくなってきたら、人工の稚魚用のエサなどを与えます
もう少し大きくなって来たら、オスメスの判別が付きにくいので、1匹づつに分けた方がよいでしょう

ベタの繁殖は計画的に行いましょう
たくさんの稚魚を育てられなければ、繁殖は避けた方がよいでしょう

ベタの種類

ベタには、ヒレの形で色々な名前が付いています
トラディショナルと呼ばれるノーマル種、尾鰭が2つに割れているダブルテール、尾鰭が三角形に広がるスーパーデルタ、背鰭と腹鰭、尾鰭が広がってつながると、半月のように見えるハーフムーン、鰭が伸びなく闘うことに特化したプラカットなど色々な種類があります
それらの種類の中でも、カラーの配色で「サムライ」や「鯉」「マスタード」など色々あります


自分の好みのベタを探して、小さな容器でも飼育出来るベタを飼ってみてはいかがでしょうか
苔テラリウムの横に置いてもよいかと思います
モスパラでした



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