【C級botter道】5話:リピート系自動売買アルゴリズム概要
前回まではDocker + jupyterlab + githubの環境を整備し、最低限開発ができる環境を整えました。
今回はbotで使用するアルゴリズムの概要を説明したいと思います。
アルゴリズム概要
一番初めの記事でも軽く説明していますが、今回は愚者の戦略さんのリピート系自動売買アルゴリズムを利用したいと思います。
リピート系自動売買とは?
リピート系自動売買とは「特定の条件のもと売買を繰り返す」というものです。
例えば下記のようなイメージです。
ある一定の金額(例:100円)になると買い注文を入れます。
その後10%上昇(110円)になるまで保持します。
いざ、110円になった時に売却を行い、10円の利益を得るというものです。
この流れを複数ポジションでもち、永遠に繰り返していくというのがリピート系自動売買のイメージです。
メリット
リピート系自動売買の主なメリットは下記になります。
頻繁な取引機会の活用
リピート系アルゴリズムは市場の小さな変動を活用して取引を行うため、頻繁に取引機会が生まれます。これは、大きな市場の動きを待たずに利益を生み出す可能性を提供します。
リスク分散
小さな利益を頻繁に狙うことで、リピート系アルゴリズムはリスクを分散します。大きな資本を一つの取引に投じるのではなく、多数の小さな取引を行うことで、潜在的な損失を抑えることができます。
デメリット
次にデメリットを記載しておきます。
小さな利益マージン
リピート系自動売買は小さな価格変動を利用するため、一取引あたりの利益は比較的小さいことが多いです。大きな利益を得るためには多数の取引が必要になります。
高い取引コスト
頻繁な取引は取引コスト(手数料やスプレッド)の増加を招きます。これらのコストが利益を上回る場合、全体的な収益性が損なわれる可能性があります。
市場の急激な変動への対応
リピート系アルゴリズムは市場の急激な変動や大きなニュースイベントに対してうまく対応できないことがあります。これにより、予期せぬ大きな損失が生じるリスクがあります。
リピート系自動売買が向いている人
メリット・デメリットを書きましたが、個人的にリピート系自動売買が向いている人は下記のような方だと思います。
いちいち相場を読んで取引したくない。
含み損を抱えていても耐えれる。
特に2つ目の「含み損を抱えていても耐えられる」という部分に関して説明したいと思います。
リピート系自動売買は基本的に相場の上下変動を狙って利益を積み立てていきます。
つまり、相場が下がり続けている(赤点線枠)時は含み損が膨らんでいきますので、いつか反転するまで耐える必要があります。
もちろん、どれくらいの幅を持って取引するか?ロスカットを設定するか?など、各種設定により含み損の量を調整できますが、「どんな相場でも毎日安定して利益を出せる!!」というものではありませんので、そこはご理解いただきたいです。
(というかそんなアルゴリズムはありえないと思いますが)
まとめ
リピート系自動売買アルゴリズムの概要を説明した。
メリット/デメリットを説明した。
リピート系自動売買アルゴリズムが向いている人についての意見を述べた。
次回は愚者の戦略さんのコードを用いて開発環境で動作確認を行いたいと思います。