白雪姫(担当カウンセラー7)の決断
何年か前のある日
カウンセラー初の国家資格ができると
いうのを風の噂で聞きました。
何か私の通う病院の組織とか
変わるのかなぁと思ったのですが、
変えられる余裕もなさそうです。
多くの患者がカウンセラーを求めていて
カウンセラーはフルで働いてますから。
そんな感じなので、その国家資格のことを忘れてたある日
月2回の私の担当カウンセラーの
白雪姫のカウンセリングを
いつものように受けました。
白雪姫が迎えてくれる個室に
いつものように入り、
いつものように「どうですか?」
って聞かれるのかなぁって
思ったらそれがなく、代わりに
「今日は私からお話があります。」
と言われました。
「申し訳ないのですが、
私は3ヶ月後この病院を退職することになりました。」
(;꒪Д꒪)江?
「え?何でですか?」
とか聞いたかもしれません。
「今度出来るカウンセラーの国家資格の
認定心理師の試験を受けたいので、
その勉強をするためです。」
白雪姫のプライベートは全く知らないし
聞いてはいけないと思ったので
今まで聞けなかったのだけど
その病院の労働時間を考えると、
ここで働きながら、いくら臨床心理士の
資格を持っていたようとも
国家資格の勉強ですから、
受験したいなら退職するしかないと納得しました。
私は初めて白雪姫に個人的な質問をしました。
私「病院のカウンセラーって
あまりなれないと聞きましたけど、
その地位を捨ててもいいのですか?」
白「私は今後カウンセラーが活躍できる場は
広がっていくと思ってます。」
私「、、、ずっと思ってたのですが
白雪姫は、病院という医療現場のもとで
言いたいことを結構我慢しながら
カウンセリングをしてたのかなぁって、、、。」
白「そうなの☺️
私、こういうカウンセリングっていうより
本当は近所のおばちゃんの井戸端会議に
うんうん、って聞いて
悩み聞く位が1番いいなって思ってて、、、。」
でも医療系のカウンセリングも
こう見えても得意なんだけどね。
ただ、
あなたが思うほど、我慢はしてなかったのよ^^」
それでも、それでも やめるんじゃん!(꒦ິ⌑꒦ີ)
白「次のカウンセラーについては私が推薦して
担当医師の院長先生の🆗が出たら決まりなんだけど、
実際あなたが会ってみて、
嫌だったら医師と同じようにチェンジは可能だから。
ただ、私とすれ違いで新しいカウンセラーとなりますので。」
私「新しいカウンセラー、、、(O_O)」
(急に現実味を実感)
白「今度のカウンセラー、男の人は嫌?
1番初めにあったカウンセラーはどう?
私「絶対に!!絶対に嫌です!
男のくせに「わかってます。大丈夫ですから!」
って態度の、わー!思い出すだけでも嫌です😫」
白「私ってね、かなり男っぽいと思うの。
だから、私と同じ感じの
女性カウンセラーっていなくて、、、😌💦
わかりました、もう少し検討してみますね。
基本最終決断する主治医はほとんど
前任カウンセラーの決めたカウンセラーで🆗出すので。」
あとその日白雪姫の年齢を
聞いたところ32歳とのことで、
私と知り合った時は
29歳だったとのこと。
知り合った当時は
早く30歳になりたかったそうです。
カウンセラーとして二十代だと
やはり若造として軽く思われることが多く、
悔しい思いをしていたから
なるべく落ち着きのあるように
それは必死に振る舞っていたとのこと。
「それなのに馬鹿みたいに泣いてばかりですみません。」
と、言ったら
「でも、あなたはその後の診察前には
必ず泣き止んでいたじゃないの。」
と言われました。
「今までの担当医だと、泣いてることを
責められると思って、必死に泣き止んでいたのです。」
と、言いました。
そんなことを話しをして、
私の相談は短時間で
その日は終わりました。
まだ三ヶ月ある、
だいぶ先だと思って
白雪姫との別れはなるべく
考えないようにしました。
続く