しまね探究フェスタ2021を終えて
昨日、しまね探究フェスタ2021(マイプロジェクトアワード島根summit)がありました。
今年度はコロナの影響もありオンラインでの開催。私にとって初めてのマイプロアワード。そしてはじめてのグループファシリを経験させていただいた。
グループファシリの役割は、出場する44プロジェクトチームのうちの4〜5チームの高校生たちと「ホームグループ」になり
①その中での発表の進行
②1日を通して何回か開かれる「ふりかえり」の場のファシリテーション
を行うこと。
最初は高校生たちも私もお互いに緊張していたのだけど、オンラインであるにも関わらず高校生たちがすごく積極的に場に参加してくれたおかげで、最後はグループで共通のポーズができた。笑 それで写真を撮るくらい仲良くなれて嬉しかった◎
未来、希望、応援
1日を通していろんな高校生の発表を聞いた。
学校の授業として探究活動に取り組んでいる子たち
自分のやりたいことを、形にするためにひとりで頑張っている子
友達に誘われて、巻き込まれて、気がついたらそれが自分のやりたいに重なっていった子
いろんな子たちのいろんなドラマを聞くのはすごくおもしろかった。
ファシリはすごく緊張したし、ハプニング多発で結構気を揉んだし、1日中オンラインでヘロヘロになってたはずなんだけど、終わった後の運営・ファシリ・司会者・評価員ミーティングでは、みんなすごくいい表情だったのが印象的だった。私自身、疲れたはずなのに、高校生たちからすごくパワーをもらったようなほくほくした気持ちだった。
多分それは、高校生たちから「希望」みたいなものを1日を通して感じたからなんじゃないかと思っている。高校生たちが、プロジェクトを通して変化・変容した様子を聞いていると、なんかすごい「希望」みたいなものを感じたような気がしていて。それはそれぞれの「未来」が楽しみになる感覚と、「応援」したくなる気持ちが溢れてくるみたいな、そんな感じ。人の変容に、人は可能性を感じるんだろうか。
問いを観察する
評価員の方々の問いを観察することがおもしろかった。
高校生のプレゼンが終わったあと、高校生が3人の評価員からいろんな問いをもらって、大人たちと対話する時間があった。そこでの評価員の問いが興味深くて、私にとっての学びの時間にもなった。
おもしろいなあと思った問いは
・テーマ/チームメイト/大人との出会いは?
・一緒にプロジェクトを進めてきたお互いはお互いにとってどんな存在?
・自身が変化した瞬間はどんなとき?
・あなたたちにとってどんな学びがいい学びだと思う?
あたりの問い。
問いかけられなかったら考えることのなかった視点
普段は恥ずかしくてしないけど、こんな場だからこそ改めて言語化できること
その人自身の変化や変容が垣間見えるような、それを言葉にして自分で気づけるよう内省を促すこと
そんな力を持っている問いが、私的にはおもしろいなあと感じた。
全国に進むことが目的じゃなくて手段だと捉えられていること
全国に進んだチームのうちの一人が感想で「全国に、自分のプロジェクトを知ってもらって関わってもらえる機会をもらえてすごく嬉しい」と話していて、めっちゃすごいと思った。
全国に出ることが目的なんじゃなくて、あくまでも自分のプロジェクトの目指すものを達成するための手段だと捉えられていることがすごいなあって。ほんとにそうだと思うし、全国に行くことが目的になっちゃうと、何のためのマイプロジェクトなのかわかんなくなっちゃうよなと思う。
閉会式で、岩本悠さんが言っておられたみたいに、全国に行くチームを選ぶことを無くしたらどうなるんだろう?というのは私もすごく気になった。
今回の探究フェスタのファシリ研修で、運営の方々に口酸っぱく言われたこと。「この場は学びの祭典であり、学び合う場である」という言葉が、体現された場だったんじゃないかと思う。高校生たちは自分の班の発表に必死になるだけでなくて、他の班の発表から自分たちの発表を振り返ったり、他の班に対しての大人からのコメントを通して、自分たちの活動を振り返ったりしていて、オンラインなのにこんなに積極的に学び合っていてすごい〜!と感動した。
高校生たちの発表からだけでなく、それに対する評価員の大人の問いかけ、他のファシリテーターの立ち回り方などから、私自身学ぶことがたくさんあった探究フェスタでした。
たのしかったな〜!運営の皆さん、高校生の皆さん本当にお疲れさまでした!^^