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島根に縁もゆかりもなかった私が、津和野町で「生き方に出会う留学」を主催してみて学んだこと。

2/11-15に開催されたつわの生き方留学。

約1年かけて作ってみて、実際に終わってみて、感じたこと、学んだことを書きたいと思ってnoteを開いたのですが、それまでに込めてきた思いや、そもそもどんなことをしたのか…なども書きたくなってしまって、書いて書いて7記事も前置きとして投稿してしまいました。笑
(長すぎた)

つわの生き方留学が生まれるまで①
https://note.com/mos2/n/n516961205345
 
つわの生き方留学が生まれるまで②
https://note.com/mos2/n/nd4109d1ba112
 
つわの生き方留学が生まれるまで③
https://note.com/mos2/n/nfa73d7735418

つわの生き方留学|DAY1
https://note.com/mos2/n/nc7884a11fd3d

つわの生き方留学|DAY2
https://note.com/mos2/n/nc46c7bcd2599

つわの生き方留学|DAY3
https://note.com/mos2/n/n91b1eea13f48

つわの生き方留学|DAY4
https://note.com/mos2/n/n766448d29058

こういったイベントを1から作ってみたことは、自分自身にとってとてもいい経験になったなあと感じているので、私が企画運営を通してできて良かったことや、もっとこうできたらよかったなあと思うことを中心に振り返ってみたいと思います◎


できて良かったこと①
不安や焦りも共有できる関係性

つわの生き方留学の最終夜、滞在中の気持ちの変化をグラフに書きました。

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私の中で1番不安だったのは、初日の夜。
行程を時間通りに遂行すること、みんなを時間通りに約束の場所に連れて行くことに意識が行きすぎて、ぜんぜん「いまここ」にいられなくって。
常に頭の中では次のコンテンツのことを考えてしまっている分、参加者のみんなのことが全然観れなくて、みんなが今どんな状態なのか全然わからない不安や焦りと、自分のできなさに打ちのめされていました。

でも、夜の運営mtgで、そのことを素直に話したら、一緒に運営をしているハルが参加者のことをすごくよく観てくれていて。6人の状態を共有してくれたり、明日からの関わりについてのアイデアをくれたりして、すごく安心できたんです。

こうやって補い合えるチームでやっていることの素晴らしさ、ありがたさを噛み締めた瞬間でしたし、自分自身がマイナスな感情をも共有しようと思える安心安全な関係性を築けていたからこそできたことだなあと思っています。


できて良かったこと②
手放すということ

普段から人を頼ることが苦手な私なのですが、この留学中に「手放すこと」ができたことが、自分にとって大きな学びになった瞬間でした。
2日目の夜、アスギミックが終わってから、アスギミックを企画してくれた高校生たちと運営メンバーだけで最終振り返りをしたくて、参加者のみんなには先に宿泊場所に帰ってもらうことになったんです。
その日は夕食を宿泊場所で作ることになっていて、『それも私が仕切ってやらなきゃ!』と思ったりしていたのですが、高校生たちとの振り返りもしたいし、両方なんてできないから、「料理は頼んだ!」と参加者のみんなに任せたんです。

振り返りが終わり、どうなっているかなあ〜と思いながら、宿泊場所に帰ったらみんながワイワイ楽しそうにカレーを作ってくれていて。。
順番にお風呂に入ってくれていて。。
めちゃくちゃ感動した。全部自分がやろうとしなくっていいんだ、手放していいんだ、って、思えたんです。

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実は、料理のための材料は、前日準備の際に冷蔵庫に張り出しておいたんです。だから、何をカレーに使うつもりで買い出ししたのか、何を明日用においとかないといけないのか、を、言わなくてもみんながわかってくれて、料理してくれていました。

自分が考えていることを、自分の頭の中だけに閉じ込めておいちゃうと、その人がいないからわからない、、という状況を生んでしまう。
頭の中を共有すること/手放すことによって、責任や情報が分散して、周りが自分には何ができるだろう?と考えて行動できる状態を作れるんだなあ、と、多分学生の頃から散々言われてきたことが、やっとすごく腑に落ちてわかるようになりました。

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もっとできたらよかったこと①
余白のじかんを作ること

スケジュールを見ていただくとわかるかなあと思うのですが、とにかくこの3泊4日間予定が詰め詰めで…笑

スケジュール


余白の時間を作るのが苦手な人がスケジューリングしたらまあこうなりますよね><という感じになってしまいました。
インプット過多になるのはわかっていたから、振り返りの時間にできるだけ消化できたらと思っていたのですが、振り返りの時間は余白の時間ではないので、それはそれでエネルギーを使うし、結局みんなの頭をずっとフル回転させてしまったのかなあという反省です。
余白の時間から生まれる偶然や、会話をもっとたのしめるような余裕を、企画の中にも作れるようになりたいなあと思います。


もっとできたらよかったこと②
参加者を、観ること

「観る」はこの留学中の私の中でのキーワードでした。この企画を通して、自分自身が普段からいかに人を観ていないか、痛感したからだと思います。

あなたは普段人とコミュニケーションをとる上で、どんな知覚を使っていますか?

私は多分聴覚を使うことが多くて、人の話を聞いて理解したり、整理したりするのはわりと得意だなあと感じているのですが、これまでそこに頼って生きてきたからなのか、観ることが全然できてなかったなあということに気づきました。

私の言う観るとはどういうことかというと、「その人が話している時だけでなく、話を聞いている時やただその場に存在している時などの、行動や表情を観察する」ということです。

例えば、この言葉を聞いた時に、こんな表情になった。とか、
こんな行動をとった時に、姿勢がこんな風に変わった。とか、
「言葉を聞くこと」からだけでなく、「何気ない行動や表情を観ること」からでも、その人のことを知れるヒントや情報を得られるのでは、というのにこの企画中に気づきました。(ハルが観るのうますぎて、そこから教えてもらったことですが)

以前受講したファシリテーション講座でも、「観る力」がテーマになっていて、場作りにおいても、重要なスキルなんだろうなと。
もっと観る力を鍛えていきたいです。

観る力を付けることが、どうして必要だと感じているのかは、まだうまく言語化できていないので、もしこういう視点もあるんじゃない?というご意見があればぜひ教えてください〜!


ありがたかったこと①
地域の方々からの協力

これまでのnoteにも書いてきたことなのですが、今回の企画は津和野に暮らす方々の協力なしでは実現できなかったものです。
島根県に縁もゆかりもなかった私たちの「やってみたい」を応援してくださって、力を貸してくださったみなさんに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。参加してくれた大学生のことも暖かく迎え入れてくださって、差し入れをくださったり、学生からも学ぼうとしてくださったみなさんの姿勢に、私たちはとても刺激を受けました。本当にありがとうございました。

ありがたかったこと②
ハルの存在

約1年間一緒にこの企画を作ってきたハルの存在が、私にとってめちゃくちゃ大きかった。

ハルと、つわの生き方留学が終わってから話していてお互いにとても感じていたことがありました。

お互いがお互いを、鏡みたいに見ること通して、自分の弱みや強みを知ったり、学び合い補い合うことができていた、ということ。

企画中のハルの参加者との関わり方から学ぶことがとても多くて。
私にはできないなあと思うことや、そうやったらいいのか!と気づかせてもらうことももちろんあったし、ここはハルに任せて私はこっちを頑張ろう、お互いにそれぞれのベストが尽くせる役割を考えながら動けていたような気がしていて、それがすごく心地よかったなあと思います。

なんだかんだで1年半くらいの付き合いなのですが(思ってたより短かった。笑)きっとその短い間にたくさんの共通の体験をしてきたからこそ、言語化していなくてもなんとなく前提や想いが共有できていたのかなあと思います。たくさん助けられました。ありがとう。


まとめると、、、
本当にやってよかった!

1年前に初めて津和野に行って、こんなことができたらおもしろいよね〜!って話していたことが、たくさんの方々のお力添えをいただいて、ついに実現できたこと。0からここまで作り上げてこれたこと。ふりかえりnoteを書きながら、我ながら頑張ったなあとしみじみと感じています。笑

「津和野には何もない」なんてよく聞く言葉ですが、本当にそんなことはなくて、津和野だからできることがあり、津和野だから出会える人がいました。

様々な想いを持って、津和野に暮らしている大人の方との関わりの中で、自分の将来や進路のことを考えるということは、何を仕事にしたいかを考えることだけでなく、どこで暮らすか、誰と働きたいか、どんな働き方をしたいか、何を大切にして生きていきたいか、という様々な問いに、自分なりに答えを出していきながら、(上領さんの言葉を借りるのであれば)「フィットする生き方」を模索していくことなのだと学びました。

働き方研究家の西村佳晢さんはインタビューでこんな風に話されています。

(悩んだら、)わけもなく惹かれる人の近くに行って、一秒でも長い時間をその傍らで過ごすといいと思います。 「インタビューさせてください」でも「タダ働きさせてください」でもいいから。たとえその人の仕事が、自分がやりたいと思っているものではなくても。存在に惹かれるものがあるなら。
「この世界に、こんなふうに居られるんだな」という、あり方に触れることができるので。で、自分自身はその人とはまた全然別の仕事や活動を通じて、そんな…というか自分なりのあり方、存在の仕方を形にしてゆけたら満足だろうと思うわけです。

私たちが、津和野で出会った「わけもなく惹かれる人」たちに、参加してくれた大学生たちに出会ってもらって、それぞれの生き方やあり方をじっくり伺うことができました。想いを持って、楽しそうに生きている、一歩先を歩いている先輩たちの姿を見ると、自分のこれからがなんだか楽しみになってくるから不思議ですよね。

他の人の考え方や価値観からその人の生き方が垣間見えて、僕はこの先どうやって生きたらいいんだろう。何が正解でどうなったら幸せなんだろう。
他人の生き方に触れながら、自分の生き方について深掘りして未来を変えていくそんな4日間でした。
(つわの生き方留学|参加者アンケートより)

想いを込めて、つくってきて、よかった。
関わってくださったみなさん、本当にありがとうございました。


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