社会主事士講習で感じたこと
シルバーウィークの4連休のうち、3日間社会主事士講習の集中講義がありました。コロナの影響で、ほんとは合宿の予定だったのがオンラインになり、3日間9:00-16:00でパソコンの前に座りっぱなしだったのはちょっと正直きつかったのですが、気づきがたくさんあったので残しておきたいなあと思います。
評価ってなんのためにつくるのか
地域学校協働活動における評価についての講義がありました。
例えば探究学習などの地域と学校が協働する活動においては、成果が定性的(点数などで数値化しにくいもの)であることが多く、それをどう評価するのか?と、関わられている大人が悩むところなんじゃないかと思います。実際にわたし自身が、今年度から探究学習の授業設計に関わらせていたなかで、難しさを感じていたところでもあります。
そもそも、評価ってなんのためにするんだろう?なんのために考える必要があるんだろう?というところに、正直もやもやしてもいました。
だけど、この講義を経て、また別日のゼミの時間にそんな話をしていた時に、「評価って生徒の活動や、大人の関わり方を左右するものだよね」という話になり、そこですごく私の中で腹落ちした感覚がありました。
例えば評価の対象が、最終発表会でいかにいい発表をするのかに当てられていたとしたら、そこに向けて大人はいい発表ができるように子どもたちを誘導するでしょう。もし、評価の対象が活動の過程でいかに協働的に進められていたかに当てられていたとしたら、話し合いが煮詰まりそうでも子どもたちだけでどうにか協働できるよう大人はそっと見守るかもしれません。
何を評価するかは、学びのロードマップでもあると言われるように、生徒たちが特にどこに注力して学びを進めていけばいいのかだけでなく、大人が何を大切にして子どもたちと関わればいいのかを示しているんだということ。だから評価軸を考えることが大切なんだなあ。
とはいえ、実際に講義の中で、評価項目を考えようとすると難しくて…。それはきっとこれまで、評価はされるものだったから、作ることがなんだか慣れなくて変な感覚です。だけど、この講義を経てなんとなく評価に対して後ろ向きだった気持ちが、なぜ大切なのかが腹落ちしたことで前向きになったのは、自分にとって大きな収穫でした。
対話的に学ぶこと
30人ほどが全国から受講しているこのオンライン講義では、ブレイクアウトルームやスプレッドシートなどを活用して、オンライン上でもできるだけ対話的に学びを進められるような工夫を毎回してくださっており、とてもありがたいです。とはいえやはりこの人数だからこその限界もあり、そういう意味で、少人数で関係性も作っていけつつ学びも深めていけるゼミがあることは、このオンライン講習を楽しめている1つの理由でもあります。
連続講座の最終日、ゼミの時間でたくさん話せたことが楽しくて、改めて対話的に学ぶことの意義を感じることができました。
対話的に学ぶこと、つまり、その場に参加している人それぞれの違和感や気づきを分かち合って、それらから学びあえることが、私はすごくおもしろいなあと感じます。同じ講義を聞いても、引っかかる部分やモヤモヤは人それぞれで、そういうものたちを出し合って、議論したりすることにより、学びが深まったり、広がったり、繋がったりする。その場にいる人たちだからこそできた「学び」が、かけがえのないもののように感じられる、そんな時間がわたしはやっぱり好きだなあ。そんな時間を、そんな学びを、学校の中でも作ってみれる一つの切り口が探究学習なんじゃないかと思うから、私はここをやってみたいと思うのかなあ。
そんなことを考えさせられた3日間でした。
講習陣の皆さん、受講生の皆さんおつかれさまでした〜!引き続き頑張りましょう^^
頑張ったご褒美に最終日はラーメンを食べに行きました。