見出し画像

ふるまいコンシェルジュが伝える 「学校でのトラブルを解決に導く極意 」

2021年3月、コロナ禍の真っただ中にSBクリエイティブから「なぜか大切にされる女性になるマナーと心得56 オトナ女子のふるまい手帖」が出版された。
大々的な出版記念イベントが新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止となり、実際に著者を知ってもらう機会が一切ない状況の中でこの本は全国の書店で着実に売れて行き、あっという間に5月に重版が決まった。
著者の髙田将代さんにとっては、こちらが初の著書である。快進撃だ。
将代さんのたおやかな様子を一見しただけではわからないが、言葉を交わすと凛とした芯の強さを感じる。聞けば、奈良の1400年続く古刹・當麻寺のお嬢様で幼少期から華道、茶道をたしなみ、着付けの資格も有するという。和の真髄に囲まれて古来から脈々と受け継がれてきた大和魂を小柄な体に宿しているのだ。
この本のサブタイトルには「なぜか大切にされる女性になる」と掲げられている。おそらくこれは将代さんの第一印象を指しているのではないかと思う。そうなのだ。彼女は本当に「なぜか大切にされる」。するりと誰かの「特別」になってしまう。しかし、彼女を知れば知るほど「なぜか大切にされる」のではなく「こういう人だから大切にされるのだ」とわかってくる。その秘密がこの本にはあふれている。
先日、彼女の友人が主催するオンラインのイベントで将代さんが「子どもの学校トラブルに対処するときの心構え」について語っていらっしゃった。子育て中のお母さまたちにはとても役に立つ内容だと思ったのでそれをシェアしたい。以下、将代さんのお話である。

怒りのままに行動しない

私は思うのですが、子どもが学校でトラブルに巻き込まれたときには、親として頭に血が上ってしまうのは当たり前なんですね。それはもう、どなたでもそうだと思います。けれど、その頭に血が上った状態で話をしに行くのは百害あって一利なしなので、まずは冷静になることだと思います。

人との関係は合わせ鏡です。怒っている人を前にすれば、たいていの人は「なぜそんなに怒っているのか?」とだんだん腹が立ってきます。そんな状態でどんなに理路整然と話をしても、先方に聞いてもらえる余地はありません。そもそも、こちらも理路整然とはお話しできませんし。

ですから、一呼吸おいて落ち着く。冷静になる。それがまず最初にするべきことです。勢いに任せて怒鳴りこむのは賢いやり方ではありません。先方にあなたが怒っていることが伝わっても、何について怒っているのか、どうしてほしいのか、今後どのように改善していけばいいと考えているのか、なにも伝わりません。心の扉を閉ざしてしまわれるだけです。

ふるまいで敬意を伝える

私は二人の男の子を育ててきたので、学校でトラブルに巻き込まれることも、逆にわが子が周りをトラブルに巻き込むこともありました。時には解決のために学校に直接話をしに行かなくてはならないこともありました。どんな時でも可愛いわが子の味方であることは当たり前ですが、それとは別にいつも心がけていたのは、先生方に対する敬意を忘れないことでした。

先生というご職業につかれている方は、子どものために働くことを選んだ方です。子どものために良いことをしてあげたいと願う心を持っていらっしゃる方です。それを忘れてしまうと、どうしても自分の言動が子ども寄りになってしまいます。先生が起きた出来事をどのように見ていらっしゃるのか、どうしたいと思っていらっしゃるのか、きちんとお話を伺おうと思ったら、まず私が先生の敵ではないことを示さなくてはなりません。いつも子供たちをありがとうございますという感謝の気持ちを言葉と態度で示すことを意識していました。

私たちは問題解決のためのチームだという意識

こちらが敵ではないこと、問題解決のために一緒に何かしたいと思っていることが伝わると、先生方も心を開いてくださいますし、その後の話し合いがスムーズに進みます。

昨今の風潮として、まずは自分の言いたいことを主張することが大事だと言われておりますが、私は相手を尊重し、おっしゃることに耳を傾ける姿勢を持つことが関係を作るうえで最も大事だと思っております。そのために、ふるまいで相手に敬意や信頼する気持ちを伝えられることを知ってほしいと願っています。

画像1


いいなと思ったら応援しよう!

はんだあゆみ
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。 サポートは、お年玉みたいなものだと思ってますので、甘やかさず、年一くらいにしておいてください。精進します。

この記事が参加している募集