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人の化学反応

今日は、「推しマン〜あなたのイチオシ漫画教えてください〜」の、2回目のプレイベントだった。

前回と同じではつまらないかな、と漆原友紀さんの「水域」を推してきたのだけれど、あらすじを伝えるのに終始してしまい、どこが好きなのかをうまく伝えられなかった。

「どこに、どう、ときめいているのかを伝え、最終的に読みたくなる」ところまで持っていきたかったのに、初手から躓いた格好だ。

しかし、前回聴いてくださったお二人が、わざわざ聴きにきてくださっていたのは、とても嬉しいことだった。
終了後、私とちえなみきの依田さんを含めて、4人で感想戦をやっていた時のこと。
カワバタさんが、こう言った。

「わたし、漫画は無理でも、音楽ならけっこう、語れるかもしれないです。例えば、アニメのオープニングやエンディングに使われている音楽なんかは、『もしかして、この歌詞は、アニメのこの部分へ繋がるオマージュなのか?』とか、ものすごい妄想を広げながら聴き入ってます」

すかさず、イブキさんが応える。

「好きなもので繋がりたい、というのが最初のコンセプトだったなら、漫画に限定せず、映画、音楽、小説、趣味、なんでもいいんじゃない?」

なるほど!
たまたま、私が漫画好きだから、「イチオシ漫画を語る」ことにこだわっていたが、イブキさんの言うとおりだ。

「好きなものについて語る場」であれば、参加者の間口が広がるし、私としても、普段、まるで興味のないジャンルから飛んでくる砲撃にさらされてみたい。
新しい刺激に、ハートを射抜かれてみたいじゃないか。

たとえば、スタバのイチオシカスタマイズでもいいし、読み聞かせるたび自分が泣いちゃう大好きな絵本でもいい。

大好きな定食屋の、いつもの定番メニューでもいいし、アイドルやサッカー選手でも構わない。

ものづくりの楽しさなど、完成品を前にプレゼンされたら、感動して泣いてしまうかもしれない。

座禅の良さについて、熱く語られて
「最高ですね!今度ぜひ一緒に座禅会に連れて行ってください!」
なんてことが起きたら最高だ。

自分の「好き」が、他人のハートをゆさぶる体験は、とにかく楽しいのである。
しかし、今のところ、事前の申し込み人数はゼロ。

「あの、じゃあ、当日、学生さんからの申し込みが一件もなかったら、イブキさんやカワバタさんの推しを、教えてもらっても……?」

おふたりは、いきがかり上、嫌とは言えなかったのか、オッケーしてくださり、これで「推しマン」は「推しマン」ではなくなったけれど、イベント開催できることになったのであった。

すごい!
2週間前には、会ったこともなかった人が、「蒼天航路」きっかけで、一緒にイベントを開催する所まできてしまった。

言ってみれば、これだって「好き」から始まった化学反応だ。
私の「好き」に反応してくださったお二人が、マイクを握りプレゼンするところまで、来てしまったのである。

ニヤニヤが止まらない。
嬉しすぎる。
本番当日が楽しみでならない。

**連続投稿403日目**

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