弥生さんの言うがままに確定申告をしたら、ものの10分で申告が終わった話
確定申告を始めてから、今回で5回目を迎える。
はるか昔、情報処理技術者の資格を取った時に、簿記の知識が必要だったので、少しだけ会計を勉強したことがあるが、すでに記憶の彼方。
今さら勉強する気にもなれない。
よって、私は自分で帳簿をつけることをあっさりと放棄し、最初からソフトに頼った。
弥生会計。
日々の現金の出入りさえ、記録を怠らなければ、申告書類なんて、ちょちょいのちょいで仕上げてくれる。
しかもクラウドソフトなので、勝手にアップデートしてくれるし、どれだけ申告書類の様式が変わっても、余裕で対応してくれる。
素晴らしいの一言だ。
しかし、そのすばらしい神ソフト弥生会計であっても、e-Taxには手こずった。
2018年の人生初の確定申告時は、何度、指示通りに「個人識別番号」と「パスワード」を入力しても、なぜかエラーになり、ネットでの申告を受け付けてくれなかった。
3日、同じことに挑戦し、あきらめ、泣く泣く書類をプリントし郵送した。
2回目も同様。
3回目の2020年からは、マイナンバーカードを手に、e-Taxに再挑戦したのだが、何度やっても「マイナンバーカードをスマホで読み取って電子署名をする」というところでうまくいかない。
そこで、昨年は、わざわざカードリーダーを購入し、ようやく、家にいながら申告ができるようになったのだった。
ちなみに税務署は、うちから徒歩5分。
カードリーダーを買いに行った家電量販店よりも近い。
しかも、カードリーダーは、年に1回、確定申告の時にしか使わない。
私は何をしているのだろうかと、思わないでもなかった。
そして、5回目の今年。
これは絶対、河野太郎デジタル大臣のおかげだと思うのだが、確定申告がとんでもなくイージーになっていた。
かかった時間は、およそ10分。
わずか10分で、書類作成から、税務署への提出までの一連の作業が完了してしまったのである。
画面に舞うクラッカーの紙吹雪。
めでたさマックス、ことぶき限り無し。
寿限無である。
あまりにあっけなくて、逆に、何か間違えたのではないか、と不安になるほどだった。
特に素晴らしかったのが、こちらのアプリだ。
昨年までさんざん苦戦し、カードリーダーまで買ってしまった「電子署名」。
この手続きを、一瞬で終えてくれた。
これだけ読んでも、一体アプリによって何が行われていたのか、イマイチよくわからない。
が、実際、訳が分からないままに、弥生さんと国税庁の指示に従って、あちこちの画面にIDやパスワードを入力しただけで、私の確定申告は終わってしまったのだった。
わからないなりに、昨年との大きな違いを書いておくと、確定申告書類の手動アップロードが必要なくなったことが、大きなメリットだと思う。
パソコンとスマホの連携によって、「今から、申告しようとしているのは、敦賀の飯田あゆみさんだな」と国税庁のシステムが認識すると、自動で弥生さんが作った書類を吸い上げるように、持っていってくれるのである。
それはそれは見事なものであった。
ブラボー!であり
ヒューヒュー!であり
デスクの前で、スタンディングオベーションだった。
世の中の進化ってすごい。
たった1年でこれだけ変わるのだ。
私が生きている間に、いったいどこまで変わっていくのだろう。
そして、その急激な変化に、何歳まで対応できるのだろう。
世の中の進化と、私の老化。
勝負するまでもなく、負ける気しかしない。
が、とにかく、今年は史上最速で確定申告が終わった、という話でした。
**連続投稿384日目**
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